屠殺場に行ってきました

2016-05-26 アメブロの記事を転載しています。


芝浦と場「お肉の情報館」を見学してきました。


屠殺場」と呼ばれることもありますが、現在はこの言葉は使われなくなっているようです。

場所は品川駅を降りてすぐ、ビジネス街のど真ん中です。

ほんとは解体の行程を見たかったのですが、こちらでは個人相手に公開はしていないそうです。
 
情報館では、場内で用いる道具の展示、と場の歴史の解説等を見ることができます。

DVDで、食肉処理の様子を見ることもできます(ナレーションはマスオさんの声・増岡弘さん)。

プロによる流麗な手際で、牛・豚が解体されていきます。

動物に苦痛を与えないよう、麻酔をした状態で、手早く血抜きされます。

筋肉の付き方や血管の配置等を熟知していないとできないことだと思います。

熟練した作業を見ることができ、感動しました。

BSE等を防ぐための管理、環境に負荷を与えないための取り組みも分かりやすく、興味深い内容でした。
 
私は作品制作の一環として、小鳥の死体を解体することもあります。

牛や豚の革も作品の素材に使っています。

食肉目的の作業と同列にはできませんが、見ていて親近感を持ちました。
 
中学生の頃は、食肉関係の仕事に就きたいと思っていて、農業高校に進むことも考えていました。

家族にも話したのですが、祖父から大反対を受け、あきらめてしまいました。

そのときは反対される理由がよく分からなかったのですが、今回の見学で、職業に対する差別があるということを知りました。

今まで人権問題についてはよく知らなかったのですが、歴史的な経緯等を知ることができてよかったです。
 
ネットで「と畜 見学」というような言葉で検索すると、食肉処理に対してネガティブな考え方を持つ人の文章が多数ヒットします。

世の中のためになる大事な仕事をしている現場なのに、そんな意見が目立ってしまうのは残念だなと思い、この文章を書かせていただきました。


追記
2021年夏某日
実際に屠畜場にて解体現場を見学しました。
映像や資料だけではなく、実際に見ることができて良かったです。

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