見出し画像

服装と同僚との人間関係

勤務先に、親しい同僚女性がいる。
年齢は彼女の方が下だけどほぼ同年代で、お互い独身で、自立した生活を送っており、おいしいものを食べおいしいお酒を飲むことや体を動かすこと、勉強が好きで、自分の仕事にプライドを持っていて、男尊女卑的思考や自分の頭でものを考えない人、情報や思考をアップデートしようとしない人、喫煙者が嫌いという共通点がある。
仕事帰りに二人で飲みに行った時に、彼女から「私、さわらさんのこと好きですねぇ」「懐いちゃってすいませんね笑」と一度ではなく何度か言われたので、彼女にかなり好かれているのだと思う。

先日の出社日、カフェで一緒にコーヒーを飲みながら休憩していた時に、「さわらさんてStella McCartneyのエリスをよく履いてますよね。私も真似しようかなと思って」と言われた。
正直、すごく嫌な気持ちになった。
もちろん、気に入った靴を買って履くのは誰でも自由なのは分かっているけど、真似をしようと思っているとはっきりと言われたこと、社内でそれなりに仕事でも関わりがある同僚同士なのに同じ靴を履いているところを他の人に見られること、私の感覚では彼女の服装の趣味とエリスは合わないこと、私はどんなに親しい人や好きな人でもお揃いのものを身につけるなんてしたくないこと、彼女は確かに親しい同僚ではあるけど友達ではないことなど、負の感情を抱いた理由はいくつかある。

靴の話の前から、うっすら気になっていたことがある。

一つ目。私は、Tシャツやスウェット、オールインワンなどのカジュアルだったりマニッシュだったりする服を着る時に、Rieukのバロックパールのチョーカーを頻繁に組み合わせているのだけど、それを見た彼女にある日、「カジュアルな服にパールのネックレスを組み合わせるのっていいですね」と言われた。彼女は汗かきだからネックレスはあまりしないと言っていたのに、しばらく後に見たら、シャツの首元にバロックパールのネックレスをしていた。もちろん、完全に私と同じネックレスではないし、ただの偶然で、私の真似をした訳ではないかもしれないけど、ネックレスをしている彼女と話しながら私は内心モヤモヤしていた。

二つ目。「さわらさんてmameの服もよく着てるじゃないですか。いいなと思って、私もこの前阪急のセールでめっちゃ安くなってて、好きなデザインで着れそうな服があったから、初めてmameを買っちゃいました」と、ある日のランチタイムに報告を受けた。彼女が買ったmameの服は、体にフィットする割と露出が多めなデザインなので私が着るタイプとは違うし、会社には着て来られないのでかぶることはないけど、「そうなんですね〜mameの服っていいですよね〜」と返しながら、なんとなく違和感を抱いていた。

そうしたことに加えて、今回の靴に関しては完全に真似をしたいと言われて本当に嫌な気持ちになったし、わざわざ真似をして欲しくない、少なくとも私と会う可能性が高い会社には履いて来ないで欲しいと思ったけど、そんなことを言う権利は私にはないので、「え〜お揃いになってまうじゃないですか〜なんかヤバないですか〜」と苦笑いしながら返すしかできなかった。

でも、こうして真夜中にわざわざPCを開いて、2年ぶりにnoteに書いてしまうほど心の中のモヤモヤは今も全然消えていないし、なんならエリスを買ったと報告をされた段階で彼女のことを本気で嫌いになってしまいそうなくらい、負の気持ちがどんどん大きくなってきている。

どうしたらいいのか。
彼女に同じ靴を真似して履いて欲しくないと言うべきか。正直、そのことで親しくなくなっても、それは残念ではあるけど、仕方ないことと受け入れることができる。
それとも、私が黙ったまま、今後は彼女と会う勤務先ではその靴を履かず、親しい関係に距離を開くか。

この年齢になってまで、まさかこんなことで悩まされることになるとは思わなかったな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?