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「受け入れる」力
ささいなことなのに、ちょっと受け入れるのに時間のかかることってありませんか?
わたしはそんな時、心のおしゃべりをちゃんと聞いてあげることを大事にしています。
先日は、そんな過程を経てそれを受け入れたら、事態が思いがけない展開を見せてくれてちょっとおもしろかったのでblogにしたためました。
こちらでもその部分のご紹介させていただきますね。
段ボールの束との出会い
その日、古紙回収のトラックが我が家の前に止まった音を聴いて、今日はやけに早い回収だなと思いながら。
仕事の前に少しでも日に当たり土の上を歩いておきたいなと、近所の草地まで行こうと家を出ました。
すると、我が家のすぐ南側の道路の真ん中に、古紙回収のトラックが落としていったであろう段ボールの束がひとつ落ちていました。
段ボールを一枚一枚丁寧に同じサイズに折りたたんだ上に、結束バンドでびくともいわないほど頑丈に閉じられて。古紙回収に出すために、こんなにも美しく束ねられた段ボールをわたしは見たことがありませんでした。
とは言え、「面倒なものを見つけてしまった・・・。」
そのままでは車が通ったら危ないので、とりあえず道路の端のわたしの家の側に寄せておきました。
恥ずかしながら、その時のわたしの心の声です。
「うちの出したばっかりなのにな~。」
「引き取るの嫌だな~。」
「しかし、美しく束ねられているな~。」
「で、なんで見つけちゃったの、わたし~。」
という声まで聴いた時、「ああ、これも意味があるんだな。」と、自分の心の中に良い兆しを感じました。
「とりあえず、歩いてこよう!」
草地までいって日を浴び、少しばかり体を動かしました。途中でトラックに会えたらいいんだけど。という目論見は大いにはずれましたが(笑)。
出会うという意味
帰る道々、「さーて、あの段ボールの束、どうするかな?」と問うた時。
「出会うってことはわたしが引き取るというのが良い流れだよな。」と自然に思えたので、「これは引きとって、次回(二週間後)の古紙回収の時に一緒に出そう。」と。
「それに、こんなにも美しいのだし。」
そう、腹を決めて、帰りがけにその束を回収しました。
その後、ちょっと街まで買い出しにいく用事があったので、服を着替えて車に乗り込みました。
我が家から坂を下って降りたところの一番下の信号のところで、前の車に続いて止まると、目の前にいたのは小型のトラックでした。
新聞紙や段ボールの束などを載せていて、両サイドは荷を高く積めるようにベニヤ板のようなもので囲んであります。
はじめはぼんやり見ていたのですが、しだいにフォーカスがあってくると。
「あ、これ古紙回収のトラックじゃん!」
いや、しかし、こんな積み方じゃ、簡単に荷物落ちるよな(汗)。
せっかく出会ったけど、もうトラック行っちゃうしなぁ、とあきらめモードだったのですが。
なぜか、突然ハザードを出してもぞもぞと左により始めるトラック。
すかさずわたしも、ハザードを出して車を左に寄せて止めると、車から降りてトラックの運転席をのぞき込みました。
予想に反して、車を運転していたのはとてもやさしそうな若い男性でした。
その存在感にこちらの氣もふわりと緩みつつ、声を掛けました。
「すいませーん!段ボールの束が道に落ちていたので、家で預かっています。もう一度もどって回収していただけると嬉しいんですが・・・。」
運転席の若者は快諾し、わたしが伝える住所をメモしてくれました。
「主人が家にいるのでよろしくお願いします。」
「この坂道を上がったところです。」
在宅ワークの主人にも電話でひとこと伝えつつ、わたしはそのまま街に出ました。
数分後、主人から「無事回収!」とのラインが入りました。
受容と循環
見つけてしまった段ボールの束を受け入れてから出ていくまでのこの速さに、ちょっと驚かされた出来事でした。
これも、受け入れることができたからこその「循環」なのかな、と。
もしも、受け入れることができずに、落とした人に腹を立てていたり、見つけてしまった自分を悔やんでいたりしたら、このタイミングでトラックに出会うこともなかっただろうと思うのです。
面倒な事にであった時こそ、心のいろんな声も聞こえてきますが(汗)。
器の小さいわたしにとっては、まずはそうした声をよく聴いてあげることがとても大事です。こうした氣持ちをねじ伏せたまま良き人であろうとすることは、かえって不満を生むので、自分も周りの人も不幸にするからです。
その上で、「出会ったことには意味がある。」という視点を思い出せたことが、良い流れをつかむきっかけだったかなと。
前日に用意しておくはずだった「こかげの会」(風の城のレイキ練習会)のおやつが手に入らなくて、当日の朝に再度街に出かけることになった流れさえも、必要なことだったんですね。
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心のおしゃべりをしっかり聞いてあげること。
それは、レイキの手当から学びました。
手当って、ただひたすら起こることを観察しているので、体のおしゃべりにずっと耳を傾けているようなものなんですよね。
不思議とそれで静まっていくわけですから、おこる現実にもそんなまなざしを向けてあげることが安らかに生きていく秘訣かなぁ、と思っています。
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