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多すぎる謎を一挙に解決する大胆な仮説とは?|いつも地球を見ている存在

1.はじめに


1969年、人類は月面に着陸をするという偉業を成し遂げました。
それが、アポロ11号月面着陸です。
世界中で注目される中、人類が月面に初めて足をつける様子を、日本ではNHKにて衛星生中継され、その視聴率は68%を記録したそうです。
人類史上初めての偉業から約50年の月日が経過し、様々な研究から月という天体は身近に感じられるようになりました。
そして再び人類は月に降り立とうとしているのです。
それが、2024年を目途に月に着陸をするアルテミス計画です。
(延期の可能性があります)
前回の月面着陸から、比べ物にならない程の発展した技術から、次の着陸では様々な成果が期待されていることと思います。
人類が月に足を踏み入れたことで、地球以外の一番身近な天体であると言えますが、月には説明がつかない謎とされている面も多くあります。
それはいったいどのようなものなのでしょうか?
今回は、謎の天体、月の存在についてご紹介します。

2.月という天体


月は地球から最も近い天体で、地球の周囲を回る衛星としても知られています。
地球からの距離は38万㎞で、アポロ11号(秒速11km)は到着まで約102時間(4日と6時間)かかりました。

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時速300kmの新幹線でしたら約53日、時速1000㎞の飛行機でしたら約16日かかる距離感です。
直径3474.3km 表面積が約3800万k㎡ 地球と比較して直径は1/4程度の大きさではありますが、重力は1/6となっています。

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また、月には水や大気が無いとされ、生き物は存在することができない死の世界と考えられてきましたが、近年では月にも水があるのではないか?といわれているのです。
1972年に月に着陸したアポロ16号は、世界中で衛星中継されていました。
月面を歩いていた宇宙飛行士がクレーターにつまずき転んでしまったその時に、「水だ!水だ!」と叫んだのです。

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ですがこのお話はなぜか葬られてしまい、月にも本当は水があるかもしれないという都市伝説扱いになってしまいました。

3.謎めいた天体


夜空に輝く月は太陽とは違い優しい光を放っています。
思わず見とれてしまう月ですが、謎めいた部分も多く、いまだに全てが解明されていない天体なのです。
私たちが見ている月は、いつも月面の同じ部分を見ています。

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仮にいつも見ている月面を表側とすると、月の裏側は地球上、どの場所にいても見ることができないのです。

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地球と月は同じ方向に自転をしています。

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地球の自転は一日で一周するのに対し、月は約28日かけて一周します。
(正確には27.32日)

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更に月は地球を中心に公転しています。その周期は約28日です。
つまり、月の自転と公転は同じ周期なのです。
そのために、地球から見える月はいつも表側になってしまうのです。

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もしも月の自転が地球と逆に回っていたら、月の裏側も見ることができたのですが、絶妙なシンクロで月は、いつも同じ顔を地球に見せ続けているのです。
これは、偶然にしてもとても不可解な現象ですが、実はこの現象は木星(四大衛星のカリスト、ガニメデ、エウロパ、イオ)や土星(タイタン)の衛星でも同じ現象が確認され「潮汐力ちょうせきりょく」によって引き起こされると説明されています。
(潮汐力・・・月の引力と遠心力によって引き起こされるの)

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また都市伝説界隈では、月の裏側には宇宙人の基地があるとされ、意図的に地球から見えないような仕組みになっていると囁かれています。
また、月は惑星の周囲を公転する衛星としては質量が大きすぎるのです。
太陽系で最も大きい衛星としてガニメデがあります。
ガニメデ(Ganymede)は木星を公転する衛星で、質量は木星の1/13000です。

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また、土星の衛星であるタイタン(Titan)の質量は土星の1/4000なのです。

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惑星の周囲を公転する衛星の質量は、数千分の位置以下でありことが通常であるといわれていますが、月は地球の質量の1/8であり、その大きさは異常に大きいことが分かります。

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そして、月には数多くのクレーターがあります。
クレーターは隕石の衝突痕であるといわれています。
通常、数十メートル以上の隕石が衝突すると、隕石の直径の4.5倍の深さの穴があくと考えられていますが、月のクレーターは異常に浅く底面が膨らんでいるのです。
この他にも、地球との距離が近すぎる
月には核が無いのに岩石には強力な磁場がある
月の岩石のサンプルが約46億年前のものだったことから地球が誕生する前から存在していたなど、それぞれの謎に、それぞれの説が唱えられていますが、はっきりしたことは解っていないのが現状なのです。
この謎を一挙に解決する仮説があります。
それが、人工天体説です。

4.人工天体説


あの夜空に輝く月が人工物であると、少々ぶっ飛んだ仮説を提唱したのは、旧ソ連の天文学者でした。
1970年、旧ソ連の科学雑誌「スプートニク」にて発表されたものです。
その内容とは、

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といった内容です。
科学的な根拠がないことは信じてもらえない風潮ではありますが、オカルトやファンタジーといったものではなく、至って真面目な仮説です。
実は、月の内部には大きな空洞があることをご存知でしょうか?
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2009年に観測を終えた月探索機「かぐや」が撮影した画像に、直径と深さそれぞれ約50m縦穴があり、さらに地下には幅が100m程の空洞が50㎞に渡り広がっていることが解ったと発表がありました。
また、空洞の内部は崩壊しておらず、地中の岩石などに氷や水が存在する可能性もあるというのです。
この科学的な証明から考えると、人工天体説が真実味を帯びてきますよね。
また、当時、月面に着陸したアポロ11号の乗組員であるアームストロング船長とNASAの管制室とのやり取りの中で、船長は月面に「私達とは別の宇宙船(UFO)がいる」という管制室との会話があったのです。

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同時に宇宙飛行士が船内から撮影した動画にも、別の宇宙船が映り込んでいたという報告もありましたが、船長と管制室の会話も、宇宙飛行士の撮影した動画も、帰還後には無かったことになってしまったようです。
人工天体説は、月自体が宇宙船であり、何らかの目的で地球を監視しているという説もあります。
いずれにしても、月には多くの謎があり、そのほとんどが解明されていない不思議な天体であることは変わりないのです。

5.まとめ


いかがでしたか?世の中には隠されてしまった真実が数多くあると考えられています。
近年、明確ではありませんが、少しずつ未確認飛行物体について、アメリカ政府も情報の開示を始めています。
月に関する情報も、いずれ開示されることによって月に対するさまざまな常識も大きく変化する可能性もあるのです。
月から地球を見守り続けている存在たちも、気が遠くなるような長い年月をかけて、その時を待ち続けているのかもしれません。

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