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それ、くじ引きで決めよう

コロナで休校がのびのびになっているので、もちろん、学習のことも気になるところ。息子が通う学校でも、新学期に出された課題がそろそろ終わるだろうと、すでに昨日からの分として追加の課題が出されている。いるんだけどね。分かっているんだけど、自主的に勉強する習慣がまだ身についていない息子は、ほっておいたらやらない。やらないんです。

でも普段の宿題とは違うかも。いまはサッカーの練習もないし、時間はたっぷりあるんだから、少しずつでもやってほしい。いつものように「やりなさいっ!!」ってガミガミ言わずに、できればすんなり机に向かってほしい。そう思って、ちょっと考えた。どうやってこの息子のスイッチを入れてあげようか…

もうそこから参加させてしまう

そして、ゲーム好きな息子に、あるものを作ってあげることにした。たまごパックの空き箱の底に1から10を書いて、使用済みのボタン電池を2つ用意。そこからは息子に「これで科目と時間を決めない?おもしろそうじゃん」とテンションあげて誘って。時間割とか嫌いだもんね。「それで出たのをやればいいの?」よしよし、興味はあるみたい。暇だし、やるだけやってみよう。

そして。国語は10ね、嫌いだから。とか言いながら、算数、理科、社会、英語、体育、図工、音楽、道徳と決めていった。ひとつあまったところには、チャレンジを入れた。だいぶ遅れてるBenesseの小学講座ね。「時間は?どうやって決めるの?」「数字の周りに赤とか青とかで○つけたらいいんじゃない?」「じゃあ赤が45分で、青が15分。黒は30分ね」「ねえ、体育45分ってなにやろうか」「リフティングでしょ」「ムリ」それが2週間前のこと。

そうやって、ひま潰し的に作ったそれで昨日の朝も「はい、ガラガラやって」「えっ、また道徳だよ、しかも45分。さいあくー!」と言いながらも、決めごとは守るタイプの息子くん。道徳の課題は作文だけど、まだ下書きをしている。うなりながら。でもそろそろ飽きてきただろう。というか、母はもうすでに飽きている。手作りなので出目に偏りも出てきた。休校期間は今のところあともう2週間。次の手を打たなくちゃいけないね。しょうがない、また何か作りましょう。暇だし。

がまんは最小限に

2作目はとにかく静かなものにしようと思って考えた。たまごパックにボタン電池を2つも入れてガラガラと振ると、それなりに大きな音がしたので。音を出さずに抽選させるには…くじ引きだ。空箱に10こ何か入れて引かせよう。クリーニング屋のおばちゃんにもらった、レシートの芯が山ほどある。図工でいつか使うかもととっておいたその紙管にマスキングテープを巻いて科目を書き、時間も色分けして巻いた。空箱からこれを引く前にかき混ぜるのは許そう。何度も同じのが出ても困るし。

夕食の後で作っていると「母ちゃんが、また何か始めたよ」と息子がパパ(主人)と笑っていた。それでも母が何か作るのが嫌いじゃないことは知っているので、邪魔せずにいてくれる。マスクの在庫が切れたときに3つだけ作ったけど、あのときもそうだった。ありがたい。そういう時間も母には必要なのでね。

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そうやってできた「くじ引き」で、息子は今朝からくじを引く。「英語、45分か。宿題やればいいか」10歳になっても、今のところまっすぐだ。でもこの長い休校期間中に反抗期までやってきたらたまらない。「(アルファベットの練習)15分で終わっちゃった」「ここ、やってないよ」「間違えたらそこに練習するんだと思ってた」「なぞって、覚えたかをここで確認するのよ」「マジ?1回で覚えるでしょ。まあ、時間あるからやるけど」よかった、心配はまだいらないみたい。

イライラしなければ夜まで穏やかにすごせる

「午後はさあ、英語は外していいでしょ」「いいよ」「音楽だわ、ラッキー!」「星笛だよね」「そう、あれ好きなの」リコーダーの練習も、いまはYouTubeがお手本を見せてくれるからありがたい。ただ、上手くなるまでのそれは悲惨なものだ。「(低いほうの)ドが出ない。たぶん習ってないからムリ」「2パート、めっちゃむずい!!」息子の「ピーッ!」を聞くのもいまのうちだけだろう、と思えば一緒に笑えるから不思議なものだ。

そうやって、母がすこーし我慢してガミガミ言わなければ、息子は素直に机にも向かうし、合間のゲームも少しで済んでる気がする。結局は的当てと同じで、こちらが強く言えば強く返ってくる。それをまずは大人の私がやって見せないと息子もできない。2人きりの1日は長いから、できれば穏やかにすごしたい。夜には疲れたパパも帰ってくるしね。だからもし明日、45分のところを15分でやめちゃっても母は息子を怒鳴らないよ…たぶん。

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