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繰り返すぎっくり腰

幸手市にある「風ある林整骨院」です。これまで実際にあった症例と、施術/施術後の様子を書いています。

今回は、40代女性(保育士)の方の、繰り返すぎっくり腰の症例です。

・来院時の状況:ぎっくり腰。半年に1度は繰り返しており、だんだんとその繰り返す周期が短くなっている。整形外科に通院中。
症状の出始めは、高校生時代のバスケットボールの部活。
現在は、保育士の仕事をしているため、さらに悪化しているように感じている。

・問診/検査時の初見:ぎっくり腰の症状を繰り返しているため、腰回りの筋肉が偏っていて硬い。背中~肩や頚まで凝っている。痛みを庇う姿勢になっており、呼吸が浅い

・施術(初期):横向きで、身体全体の筋肉のバランスをとる施術をする。施術後、さらしで固定。初回で歩けるようにはなるが、数日で症状が戻る。

・施術(中期):横向きでの施術をやめ立位での施術に変更
腰回りを大きく広げ、おなかと背中いっぱいに空気を吸い込むイメージで、息を吐ききってから吸うようにして、深い腹式呼吸をしてもらう。
おなかの内側から筋肉を動かすことで、血液循環もよくなる。
血液循環がよくなったところで、つかまり立ちをしてもらい、その場で歩くように脚上げ運動。次に、腰椎を持って支えてあげて、片足ずつ弧を描くように動かしてもらう
骨盤からの動きが出てきたので、つかまり立ちせずに立てるように改善

・施術(後期):つかまり立ちせずに、ひとりで立ったまま腕が上げられることを確認し、片手ずつ背泳ぎ運動。その場歩行と腹式呼吸もし、天地をつかむイメージで腕を動かす。
徐々に症状は改善。歩行も問題なくなったため、さらしで固定して終了。

・施術後の様子:いつも10日以上にわたって症状が続くが、今回は症状の緩和が早いと感じている。友人の施術もお願いしたいとご連絡を頂いた。


今回の症例のポイントは、“筋肉と呼吸”です。
無意識にしている呼吸も、筋肉が動いているから吸ったり吐いたり出来るわけです。

「ダイエットをしても腰回りだけ痩せない」と、よく聞きます。
体幹(胴体全体)の大きな筋肉は、動かすと大きくエネルギーを消費します。
しかし、運動不足などで体幹の筋肉の動きが少ないと、エネルギーの消費も少ないので「ダイエットしても痩せない」となるわけです。
体幹の筋肉の動きが少なくなると姿勢が悪くなります。息切れをする、疲れやすくなる、腰痛になる、など様々な症状が表れます。

とはいえ、急に「体幹の筋肉を鍛える」というのも難しいので、まず簡単に誰でも出来る「腹式呼吸」を意識することが良いと思います。
マインドフルネスやヨガでも有名ですね。

①息を吐き切る
②おなかと背中いっぱいに風船をふくらませるように吸う

ゆっくりと、この繰り返しをするだけです。
単純で簡単なことですが、体幹の筋肉をしっかり動かすことが出来るので、健康維持につながります。

#風ある林整骨院 #幸手市 #ぎっくり腰 #腹式呼吸 #痛みと向き合う


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