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思考のおもちゃ

年賀状を描き始めた。

もちろん気が狂っているわけではないので、ご安心いただきたい。

毎年年末にあたふたと急いで描き、絵のクオリティに不満を持ちながらも、その時できる1番のクオリティで渋々諦めることになるので、今年はゆっくりと描いていきたいと思ったのだ。

来年は丑年。

闘牛にしようか、ホルスタインにしようか。
そんなことを考えながらデッサンを始めた。

・・・

干支とか星座とか血液型とか、それに付随する占いを信じない方だと思うけど、それでも自分の身の回りの人たちのそれらを知りたいという気持ちが強い。

そこから腹の足しにもならない法則性を見つけたりするのが楽しいからだ。

例えば、私の家族は父・母・姉・兄・私の5人家族なのだが、様々なものが2:2:1になる。

干支は父と私が虎、母と姉が午、兄が戌。
星座は父と姉が天秤座、母と兄が蟹座、私が乙女座。
血液型は母と姉がA型、兄と私がAB型、父がB型。

血液型なんかは4種類しかないので、2:2:1になるのも珍しくもなんともないが、十二支・12星座と、12種類選択肢がある中でも2:2:1になる。

この必ずツーペアができるという構図に気がついた時はまだ私は幼く、ここにとんでもない意味があるのではないかと思っていた。

また、正月に祖父母の家で血液型の話になり、大好きな母と姉と祖母がA型で、気難しい祖父といつもいじめてくる兄と私がAB型ということが分かり、「私もお母さんとおばあちゃんと同じA型がいいぃ〜!」と泣きじゃくったものだ。

そうやって共通点を見出すことも楽しかった。

・・・

絶対に偶然だと分かっていても、そこに意味があるんじゃないかと考えてしまう。

それは無意味なことだと言われるかもしれないけど、私は小さい頃からその無意味なことが楽しくて仕方がなかった。

どちらかというと、私が興味を持つものというのは、「だからなに?」「それなんの役に立つの?」と兄弟から冷ややかに見られることが多かった気がする。

これを読んだ方々にもその目で見られることを覚悟で言うと、干支や星座・血液型が面白いと思うのは、所属していた部活とか趣味と違って自分の意思で選んだわけでなく、意図せず与えられたものだからである。

だから、私から干支や星座・血液型を聞かれたとしても占いとかを信じているわけではなく、共通点や法則性を妄想するためだけの材料であり、そこから人間性を決めつけるわけではない。

ただただ、私の思考のおもちゃでしかないので、優しく教えていただきたいな、と。

今後も有料記事を書くつもりはありません。いただきましたサポートは、創作活動(絵本・書道など)の費用に使用させていただきます。