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ものは大切に…

私にはたくさんのあだ名がある。

自分の姓名をもじったものも多い。

アニメヒロインの名前でもあることからその子が乗る戦闘機の名前であったり、名前を1文字変えるとある文房具になることからその商品名で呼ばれたり、2人組の歌手の1人と同じ名前であることからコンビを組んでいる相方の愛称で呼ばれたり。

また名前だけでなく、存在や特徴で似ているもので呼ばれることもある。

高校生の頃は、こんがり肌が焼けて真っ黒な上に唇が荒れて真っ赤になっていることが多く、話し方がゆっくりだった私。

ドラゴンボールに出てくるミスターポポから取って、よくスポーツ用品の店員さん達からは「ポポ」と呼ばれていた。

5年前から加入しているソフトボールチームのチームメイトからは、私の家の近くに相撲部屋があるという話から「親方」と呼ばれている。

どちらもあまり気にいってはいなかった。
しかし、本人の好みは関係なく、名をつけたというだけで周りの人間は親しみを感じるようにできているらしい。

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名前というのはとても面白いものだ。

名前なんかただの文字の羅列で、記号のようなもので、人や物を示すためだけの呼び方のはずなのに、やはりその文字の羅列や記号には意味がある。

だからこそ、ただ単に「物の名前」ということだけでは説明ができないと感じる。

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最近、自転車にも名前をつけた。

これまで4年間乗ってきた自転車なのに、名前をつけた途端、なんだかとても愛おしく大切にしたいと思えた。

もちろんこれまでも大切には乗ってきたが、さらに一層親しみ深く、ちょっと余計に乗りたくなる気持ちもある。

自分の身の回りのものを全てに愛を持つというのはなかなか難しいことだが、まず名前をつけてみるのはどうだろうか。

物は大切に。

今後も有料記事を書くつもりはありません。いただきましたサポートは、創作活動(絵本・書道など)の費用に使用させていただきます。