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持てる荷物は限られているから

日常的に何個も鞄を持って歩く人がいる。

専門学校に勤めていたとき、私を1番可愛がってくれた先生がそういう人だった。

勤めていた専門学校というのは、私が大学卒業後に通った母校でもあるため、その先生には学生時代からよくしてもらっていて、勤め始めてからは1番の味方になってくれた。

退職した今でも、時々連絡を取ったり、ご飯を食べに行ったり、誕生日にはお互いメッセージを送り合う仲である。

その先生が大好きで、感謝しかないのだが、唯一理解出来なかったのは鞄の多さである。

常時3つの鞄を持ち歩き、買い物をしたり貰い物をしたり仕事を持ち帰ることがあれば次々に鞄や袋が増えていく。

驚くべきは、鞄の小ささである。

常時持ち歩く鞄の1つは、財布と携帯・ハンカチを入れたらパンパンになる肩掛けのポシェット。もう1つは、化粧ポーチやその他細々したものが入ったランチバッグくらいの鞄。もう1つは、いつも一体何を入れているのか分からないが、A4サイズのクリアファイルが辛うじて2枚くらい入るようなマチのない手提げ鞄。

日頃私が使っているリュックなら全てひとまとめにできそうな量の物を、様々な小さめの鞄に分散させて持ち歩くのは、どうも私には我慢ならんことだなと思っていた。

念のため、リュックなどもおすすめしてみたのだが、長年このスタイルなので、先生にとってはこのスタイルを変えることの方が難儀だと言っていた。

変わっているな…と思っていたけれど、転職をするたびに気づいたのは、鞄をたくさん持ち歩く女性というのは、意外とどの職場にもいることを知った。

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基本的に、私は荷物が多い方ではないのだが、仕事や遊びに行くときはもちろん、帰省や旅行に行くときでも持つ鞄は2つまでにしたいと思ってる。

なるべく1つにまとめるが、やむを得ない時でも2つまでに…と勝手にルールを作っている。

私にとって、カバンを何個も持つのは煩わしいことだ。そして、基本的にはリュックや肩掛けの鞄で両手は空くようにしたい。

だからといって、流行のミニマリストになりたいわけではない。あくまでも、物を減らしたいのではなく、持つ鞄を減らしたいだけだ。

鞄や荷物が多いと、それだけで不自由になった気持ちになる。

そして、それは課題や悩みも同じことだと思った。

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私にも、人並みに課題や悩みがある。

至急答えを出さねばならないことや、事の大小はあれど、悩みや課題を持つのは2つまでにしたいと思っている。

私は要領がめちゃくちゃ良いわけでもないし、どちらかといえば不器用な方なので、いくつも悩みを抱えたとしても、結局中途半端になってしまう。

あれもしたい。
これも解決しなくては。
でも、こういうとこ直したい。
そういえば、あれはどうしよう。
次までにあれをしなくちゃ。

そうやってたくさんのことを考えて、全てを同時進行で進められるのであればそれに越したことはないけれど、結局どれもちょっとずつ…になってしまうようなら、1つか2つに絞って集中して取りかかった方がいい。

それは要領を求めるのではなく、負担が多いからだ。

たくさん荷物を手に持ってるというだけで、しんどくなってしまうからだ。

仕事はまぁ別として。
人生における悩みも鞄も、その時必要なものに絞ればいいのではないかと。

今後も有料記事を書くつもりはありません。いただきましたサポートは、創作活動(絵本・書道など)の費用に使用させていただきます。