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"いつもとちょっと違うこと"への挑戦

コーヒー豆を買いに行った。

買う場所は決まってる。みんなお馴染み、青地に黄色で"羊飼い"と書かれた輸入食品を多く扱うあのお店。

そこで、買う時に豆を挽いてもらっている。

こんなふうに書くと、こだわりを持って買っているように見えるが実は真逆だ。

私はたぶん、コーヒーの味が分からない。

自分の好みはあるけど、「美味しい」「美味しくない」の基準は自信がない。その証拠に、選ぶ豆はその店1番のスタンダード商品であり、1番人気のものだ。

店頭で配っているものと同じで、飲む人を選ばない万人受けする味で、何よりコスパがいい。

実際、私は好きな味だからなんの問題もないけれど、人が家に来るとコーヒーを出すこともあるので、1番当たり障りのないものを選んでいる気がする。

・・・

今回は、なんだか急にチャレンジしたい気持ちになって、いつもとは違う豆を買ってみた。

いつものより、すこーしだけ高くて、人気No. 1〜3にも入ってなくて、おすすめNo. 1とかのポップも何もない。

豆の特徴や説明、酸味・苦味・重さ・軽さなどのグラフを見ながら、私自身の判断で選んだものだ。

家に帰ってきて、早速淹れてみた。

たしかに香りはいつもと違うけど、これは挽きたてだからだろうな、とも思った。

味もいつもと違う気がする。
そして好きな味…だと思った。

こんな曖昧な言い方しかできないのは、私が大抵のコーヒーを美味しく飲めてしまうから、「この豆が美味しかった!」と自信を持って言いにくいからだ。

それでも、ちょっと冒険して、違うものを買ってみてよかったな、とは思ってる。

・・・

日頃から、冒険する心が足りていないと思った。

別に冒険家や登山家のようになりたいわけでなく、日常の中で少し勇気を出していつもと違うことをしてみるという機会が少ないということ。

ランチによく行くご飯屋さんでも、頼むものは変わらない。

例えば、何回か行ったことのあるチェーン店であれば、食べるものはほぼ固定されている。

失敗するのも嫌だし、せっかくなら自分の舌に合った美味しいものを食べたいし。

ただ、その癖がつくと、考え方も凝り固まってしまう気がしている。

ここではこう。
そういうときはそう。

そんなロジックが固まってしまって、新しい発見や気づきの機会を逃してしまっているような気がした。

コーヒー豆ひとつ、ランチのメニューひとつの失敗で人生が狂うわけでもない。

そうやって、ハードルの低いところから「いつもとちょっと違うこと」を選んでみようと思う。

今日はよくいくお店でのランチ。
まだ食べたことのないものを頼んでみようと思います。

今後も有料記事を書くつもりはありません。いただきましたサポートは、創作活動(絵本・書道など)の費用に使用させていただきます。