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結局、人としての魅力が大切

好きな作品の中に居たいと思うことがある。

それは小説であれ、映画であれ、漫画であれ、自分が好きだと思う作品というのは、その作品そのものが好きということもあるが、突き詰めていくとその登場人物の誰かになりたいと思っていたことに気がついた。

それは、誰しも同じことなのではないかと。

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小さい頃、私もセーラームーンにハマった。

そして、幼稚園・小学生の頃に好きなアニメがあれば必ずやった遊びは「ごっこ遊び」である。

みんな好きなキャラクターになりたがる。

セーラームーンが好きであれば、セーラームーンごっこをするにあたり、どのキャラクターになりたいかというのが決まっているものだ。

もちろん、主人公のセーラームーンが1番人気だったので、毎回ジャンケンで役を取り合っていた。私は5番目に仲間になったセーラーヴィーナスが大好きで、友達からも公認だったので、毎回ヴィーナスになることができた。

こういう感覚は、男の子が戦隊ものごっこをする時にレッドを取り合うのと似ているのかと思う。

少しずつ、歳を重ねて「ごっこ遊び」離れが進んでからも、小説・映画・漫画を見ている中で、好きな作品の中には好きな登場人物がいて、心のどこかでキャラクターへの憧れや、その人が置かれている境遇に羨望する気持ちが、少なからずあったように思う。

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その気持ちをすっかり忘れていたけれど、実は大人になった今もその感覚が抜けていないことが分かった。

人物が魅力的か、作品の世界観が好きか、私だったらここでこの言葉は使わないだとか、肯定否定問わず、すでに作品の中に自分がいるような感覚もある。

そして、好きな作品の中には必ず一人は好きな人物がいる。

この好きと言うのは、私もこうなりたいという憧れであったり、異性としての恋愛感情に似たものであったり、現実世界にいたらめんどくさいだろうけど作品の中においては異様に魅力的であったり、目が離せない人物がいるな、と感じている。

作品そのものやストーリーはもちろん大切なんだろうけど…でも、結局は人としての魅力が、作品の魅力になり得るのではないかと。

これから、創作もしようと考える中で、念頭に置きたいなと思ったのでした。


今後も有料記事を書くつもりはありません。いただきましたサポートは、創作活動(絵本・書道など)の費用に使用させていただきます。