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とりあえず頑張るなんて目標はない

2日続けてドラゴンクエストの話を。

ご存じない方もいらっしゃると思うので、なるべく分かりやすく書きたいと思います。

ドラゴンクエストで、敵と対戦しているときに、同行して一緒に戦うパーティーメンバーに「作戦」を出すことができる。

本来ならそれぞれのメンバーに対して、どんな技を使うか・魔法を使うかを指定できるけど、1人ずつ決めるのかちょっとめんどくさいときに「作戦」を伝えると、それに準じたベストな攻撃等を勝手にコンピュータが決めてくれる機能だ。

作戦は色々ある。

「ガンガンいこうぜ」とか「みんながんばれ」とか「じゅもんつかうな」とか「いのちをだいじに」とか。

作品によって異なるが、そういう作戦が6つくらいある。

「じゅもんつかうな」は呪文を使わずに戦えということで、「いのちをだいじに」は読んで字の如く、とにかく防御や回復に集中しろということ。

この2つはとても分かりやすい。

しかし、小さい頃から明確な意味がわからなかったのは「ガンガンいこうぜ」と「みんながんばれ」である。

その差は何なのか。

・・・

社会人になってから特に思うことは、指示というのは明確であるべきだということだ。

各々のの思考や判断の余白は多少残しつつ、作戦というのは分かりやすくあるべきだと思う。

私は中学から大学までソフトボールをしていたのだが、監督からの作戦の意図や指示がそれに当たると思う。

体育会の部活だから、気持ち重視で「とにかく頑張ろう」「とりあえず勝つぞ」という感覚に見えて、実はそうではない。

意外と緻密な作戦や細かな指示のもとで、プレーをしていた。

何回までに何点取って、それぞれどんなテーマを持って、相手チームの何番と何番だけは確実に抑えて、最終的には何対何を目指す…と点数や人まで特定して作戦を立てるのだ。

その上で、その作戦のために私は何をすべきかということを考える。その道筋に向かうための方法は、己で考えなければならない。

その癖からか、社会人になってから曖昧な方針というのには少しじれったく思う。

・・・

ただ、社会人になってから明確な指示を要求すると「指示がないと動けない」「臨機応変な対応ができない」というレッテルを貼られることがある。

これは、心外である。

臨機応変さというのは、明確な目標や指示があってこそのものだと思うからだ。

目標や指示を明確にしないと、臨機応変な行動はできない。基本の方針があるからこそ、臨機に応変できるのであって、主軸がないまま放り出されても野放しにされているようなものではないだろうか。

曖昧な目標からは、曖昧な行動しか生まれない。

私自身、仕事という現実世界で「みんながんばれ」と言われている状態なので、こんなことを考えてしまうのだけど。

ちなみに「ガンガンいこうぜ」は攻撃を重視した作戦で、「みんながんばれ」は攻守のバランスを取った戦術という意味らしい。

そんなの分かるかーい。


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