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いつ大人になったのだろうか

思い出していただきたい。

あなたはずっと子供でいたかったか。
逆に早く大人になりたかったか。
またはそれ以外か。

私の周りには、子供である気楽さや利点にすがり、様々な責任から逃れるようにずっと子供でいたいとすがるピーターパンのような人間と、子供と呼ばれることを嫌がりつつ自由な時間とお金に羨望し、早く大人になりたいと無駄に生き急ぐ人間の2種類に分かれていた。

私はどちらかと言えば後者。
家族からも「子供らしくない」と言われたこともあった。

果たして、子供のころから大人への適当な温度で期待をもちつつ、子供時代を正しく謳歌できた人というのは、どのくらいいるのだろう。

もしかしたら、ほんの一握りなのではないかと。

・・・

大人と子供をテーマにした作品作りを考えているので、最近は大人と子供の違いについてを考える機会が増えた。

私は33歳で、私をひと目見て子供だという人はいないだろう。しっかり年相応の見た目だと思うし、年相応の経験も人並みにはしてきた。

しかし、私たちが大人と子供についてを考えるときは、年齢的なものじゃない。もっと内なるものである。

そして、年を重ねれば大人になれると思っていた子供の頃の考えは、誤りだったということだけはハッキリとしている。

そうやって突き詰めて考えてみると、大人と子供というのは相違点こそ次々と思い浮かべることができるが、大人と子供の線引きを見極めることは非常に難しい。

何をもって子供と大人を区別するか。

日付変更線を跨ぐのように、子供から大人へと自覚した上で飛び越える瞬間を実感できないはずだ。

少なくとも私は、まだ飛び越えた覚えがない。それは私がまだ子供ということなのだろうか。

・・・

大人の階段のぼる…という歌にあるように、境界線ではなく階段のように一段一段、段階を経て大人になるのか。

しかし、それでも皆が同じ経験をすることなど不可能だし、そこまで敷居の高いものでもなかろう。

でも、実際はもっと簡単な気がするのだ。

いつの間にか、予期せず、気づかぬうちに。

あなたはいつ大人になったの?
または、いつになったら大人になるのですか?

今後も有料記事を書くつもりはありません。いただきましたサポートは、創作活動(絵本・書道など)の費用に使用させていただきます。