なくてもいいけど、あったらいいな
友達に会いに行った。
彼女とは1〜2ヶ月に1回の頻度で会っている。友達と言ったが元同僚で、前に勤めていた大学の先輩だった。
勤務していた時からとても可愛がってもらっていて、私は転職、彼女は出産・育児のため今は働いていないのだが、家が近いということもあり頻繁に会うようになった。
家が近いと言えど、もちろん電車には乗る。
でも3駅しか離れていないし、ちょっと走れば自転車でも行ける距離なので、大人になってからの友達としては1番のご近所さんだ。
大人になるとご近所の友達ができるというのは結構すごいことだと思う。私の身の回りの人を思い浮かべてみても、電車を乗り継いで行かなければならない人ばかりで、むしろ私の住む駅の沿線にいる友達は彼女だけだ。
とにかく、今日はその友達の家へお邪魔することになったので、手土産を持参して、彼女の住む街の最寄り駅へ向かった。
秋の訪れを感じる季節になったので、今日の手土産は和栗のミニパフェを。
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この1年くらいは、手土産を買ったり貰ったりする機会が増えた。
そういう話をすると、一定の人から「手土産って必要?」と言った内容の問いを投げかけられる。
その答えは「なくてもいいもの」だと思う。
手土産が絶対に必要だと言い切ることはできない。手間もかかる。
手土産を買う方も、相手の好みを考えたり、気に入ってもらえるかと気を揉むことになるし。
手土産を貰う側も、その気遣いを恐縮に感じ、せっかく来てもらったのに手土産までもらったのであれば、何かしらのお返しをしなければと考えてしまう。
そんなお互いに悩んで煩わしいなら、しないほうがいい。そう思う人もいるだろう。
でも、私は手土産は嬉しいし、持っていくのも楽しい。
手土産を買うときは、相手の好きなものや一緒に食べたいものを買うので、常に相手のことを考えられるし。
手土産を貰う時は、そんなふうに悩んで考えて買ってきてくれたものだと分かるから、物がなんであろうとその気持ちが嬉しい。
だから、手土産はなくてもいいものであり、あったら嬉しいものだと思う。
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全てのものを「必要か否か」を判断してしまうのはもったいない。
もちろん、時と場合にはよるが、取り立てて必要のない物がなんでもかんでも「なくてもいい」わけではないと思う。
なくてもいいけど、あったら嬉しいもの。
なくてもいいけど、あると安心するもの。
なくてもいいけど、見ると笑顔になるもの。
そういうもので溢れた生活がいいので、ミニマリストには到底なれそうにありません。
なるつもりもないけどね。
今後も有料記事を書くつもりはありません。いただきましたサポートは、創作活動(絵本・書道など)の費用に使用させていただきます。