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ケインズ政策


ケインズ理論のもとでのマクロ経済政策。
かんたんにいえばフィスカル・ポリシーを持って需要を作り出すような政策のこと。

https://nichigopress.jp/account/imasara-keizai/126122/

ケインズは物が売れまくる、つまり需要が高いことこそが経済の原動力だと考えた。
そのため需要の喚起のために、所得増加を目指した仕事を作り出すことが政府の使命だと考えた。
そのため公共投資をバンバンするような大きな政府が必要だと唱えた。

これは当時からしたらとても画期的だった。
なぜならそれまでは小さな政府がよしとされ、経済は神の御手により自然に均衡するものだと考えられていた。
加えて経済の原動力は需要ではなく供給だと考えられており、供給それ自身が需要を生み出すと考えられていた。
つまり作ったものが売れ残るなどありえないということだ。
これをセイの法則とかいう。

第二次世界大戦後はケインズ主義はうまく行っていた。
しかし70年代のアメリカの双子の赤字はケインズ政策では同仕様もなかった。
これによって揺り戻しが起こり供給重視の経済学が幅を効かせはじめた。
更に財政政策ではなく通貨量をコントロールするようなマネタリズムがフリードマンによって提唱されて、これが世界を支配し始めた。

しかし21政策に入ると再びケインズ政策も意味を持ち始める。
実際20年以上デフレの日本ではマイナス金利などのマネタリズムではなんの改善も見えず、莫大な財政赤字をつぎ込んで財政政策が行われるようになった。

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