見出し画像

opecとは

石油輸出機構のこと。
石油産出国の利益保全が目的。
1960年設立。
イラン、イラク、クウェート、サウジアラビア、ベネズエラの五国から始まり今は一四カ国。
1970年代に石油の価格決定権を獲得しオイルショックの原因に。
1980年代に価格決定権は自由市場に移ったが生産調整力は持つ。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E6%B2%B9%E8%BC%B8%E5%87%BA%E5%9B%BD%E6%A9%9F%E6%A7%8B

opecの本部はオーストリアのウィーンにあるが、オーストリアは加盟国ではない。

カルテル的側面を持つと考えられているが違う。
なぜなら価格決定権はそんなに強くない。
opecは対等な主権国家の集まりで統制は難しく、生産調整強制・抜け駆け増産禁止などの仕組みはない。
ただ国際石油資本に立ち向かうために一時的にカルテル的に振る舞うことに成功していた。

2007年においてもopecは全世界の原油生産量の42%、埋蔵量の2/3を占めているので影響は大きい。
そのため一応生産調整で価格に影響は及ぼせる。
特に価格吊り上げ力は弱いが、暴落時に減産をすることで暴落に歯止めをかける力はある程度持っている。

開催には3/4以上の加盟国参加が必須。
決議は全会一致。
拠出金は産出量に関わらず各国同額だが、これがたまに不満の種になる。
最大産出国&埋蔵国のサウジアラビアの発言力が強いが、前述のように決定を強制するシステムが無いので指導力は弱い。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?