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電脳病毒 #45_235

 徐の通った専門学校にも、電脳学科が新設されたことも切っ掛けだ。残り少ない古典劇の継承者として、委員会は徐の復学に難色を示す。だが、徐の卒業時点で故郷へ戻ることを条件に復学が許された。だが、徐は復学して以来、故郷へ戻ることはない。
 専門学校を終え、徐は電脳電影学院の入試を受け合格する。表向きには古典劇の映像化技術を学びたいという理由。だが、徐の真意は別にある。入学が決まり、特因生《苦学生》でしかない徐は人才市場《人材斡旋所》を回り軟件開発商《ソフトウエア開発会社》の招聘《人材募集》を捜す。後に、軟件開発商《ソフトウエア開発会社》の小時工《パートタイマー》に徐は採用される。その後、ある計画を徐は着手していく。


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