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Dead Head #86_182

「下の部屋、子供も住んでたんだぜ」
「偽装だよ」
「偽装といっても・・・」
「話し過ぎたな。俺行くよ。お役ご免だし」ダボは階段を下りていく。
 俺は背を向け、反対側の階段へ。本当の話なのだろうか。本屋といい、ダボといい。たまたま公園に集っただけなのか。陰謀趣味の男達が。
 ある話を思い出す。六次の隔たり理論を。世界中のどんな人に辿り着くには、六人の知人を介すだけで済むという。その中にいる。俺も本屋もダボも、そしてヒロシも。
 俺は何を知ろうと?それを誰に告げようとしている?ヒロシか、それとも幸緒か。いや、ただ暇つぶしをしたかっただけなのだ。ただ退屈にかまけて。昔轢いた子供になぞらえただけなのだ。バットを振り回していた時のヒロシの姿を。親切面して親元に送り届けるなど。


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