【ちょっとだけ閲覧注意】書籍化してからしばらく経って、思ったこと

お疲れ様です、風嵐むげんです。

今回の記事では書籍、書店、読者などなど言いたい放題しますので、閲覧は自己責任でお願いします。

いや、どこどこが悪いと当たり散らすようなことはしないです。あくまで、私が思ったり感じたことを書いていきますので、ぜひ読んで頂きたいですし皆さんのお声も聞ければと思いますのでコメントでもマシュマロでもなんでも活用していただければと思います。

では、始めます。まずは久しぶりに、自著の宣伝をします。

私を含めた六名の新進気鋭な作家の短編小説を集めたアンソロジーです。新人だからこそ初々しく、瑞々しく、生々しい作品ばかりだと思いますので、興味がある方はぜひぜひお手にとってみてください。


さて、本題です。このアンソロジーの売り上げ云々に関して私は何か言うつもりはありません。ただ売り上げ以外に、一つだけ言わせていただきたい。

やはり、この令和の時代に紙の書籍だけって厳しくね?

そう、この書籍は電子書籍では販売していないんですよ。いや、それがどうとかを言いたいのではありません。売り上げ云々……いや、何も言うまい。

ただ、自著が発売されてから五ヶ月くらい経ってしみじみ思うのです。やはり作家や出版社が、電子書籍を蔑ろにしていくことはもう出来ない時代なのでは、と言いたいのです。

①電子書籍と紙の書籍の売り上げ

気になったので電子書籍と紙書籍の売り上げ割合をググってみたら、最新の情報では紙書籍の方が売り上げ的には多いみたいです。

理由は恐らく、他人に貸し借りが出来るとか、読み終わったら売れるとかそういう紙書籍特有のメリットでしょうね。

でも、それはまだ現状の話。コロナ禍の影響もあったり、小中高の学校でタブレットが普及したりして、電子書籍の売り上げはどんどん上がっています。

あとは、漫画アプリの存在もかなり大きいと思います。あれは広告のおかげで無料で読めたり、ポイントを貯めると書籍で買うよりも安く読めたりしますからね。あのアプリのおかげで、電子書籍のハードルがかなり下がっている気がします。

まだまだコロナ禍が落ち着く様子もないですし。恐らく、あと数年で電子書籍が紙の書籍を追い抜くことは間違いないと思います。

②電子書籍のお手軽さはクセになるぜ

私はつい三年くらい前まで、アンチ電子書籍でした。そして私の兄や義姉、友達も紙書籍派でした。

しかし令和三年現在、全員が電子書籍オンリーになりました。元々読書家な人間ほど、電子書籍に移行する傾向が強い気がします。

一番の理由はやはり、場所をとらないんですよね。スマホがあれば、どこでもいくらでも読めますからね。本棚を圧迫しないことは、部屋を広く使えるということ。この利便性は強いです。

あとは、kindleの読み放題サービスも強いですね。月額約千円でかなりの本が読み放題ですからね。このサービス、作者にもちゃんと利益が出ているそうなので、両者ともに美味しいサービスなのではないでしょうか。読みたい本に限って読み放題にない、という問題はありますが。

ラノベでいうと、GA文庫が上手く使ってるんですよこれ。一巻を読み放題にして、面白かったら続巻を買って貰う。読者は立ち読み感覚で色々な作品が読めますし、合わなかったら離れればいいだけですからね。両者に優しいと思います。

何より、一回電子書籍を使ったらもう紙の本に戻れないんですよね。電子書籍で帰るのに、なぜわざわざ本屋さんに行くというのか。どこかに行くついで、ならまだしも本屋さんにだけ行く、という回数はかなり減りました。コロナ禍だからね、仕方ないね。

私はまあ、紙の書籍でしかないなら買うし、手元に紙で置いておきたい本なら買うけど、そこまでいかないライトな読者は、電子書籍で満足しちゃうと思います。

③電子書籍に作家はどう付き合えばいいか

ここからは私の考えでしかないんですけど、とりあえず作家は、電子書籍とは仲良くしないといけないと思います。

紙の書籍が好きだから、本屋さんが好きだから、という考えで紙の書籍にこだわるのはそれぞれだと思いますが、私はそうは思わないです。もちろん、本屋さんにずらっと自分の本が置いてあったら歓喜します。

でも、電子書籍と仲良くならなければ、今後はどんどん時代に置いて行かれる気がします。

そして、電子書籍なら自分だけで出せちゃうんですよね。いや、紙の本だって自分で印刷所に注文して販売できるんですけど。とにかく、今は自分で自分の本を売ることが出来る時代なのです。

出版社から書籍を売り出すだけではなく、自分で全部作って販売も出来る時代になっている以上、こちらで勝負することを考えていかないと。

④そういえば私には作家として、思い描いていた姿がある

ここからは、かなり偏った妄想です。

私は小説を書き始めてから、新人賞に応募するまで結構な時間がかかりました。作品が出来上がる時間という意味ではなく、自分の小説が本屋さんで売られる光景を見たい、という欲望がなかったんです。

私が思い描いていたのは、作家としての自作ホームページを作り、そこで通販をするというような形です。読者さんに感想を貰ったり、そういう交流をしつつのんびりやりたかった。

それがいつしか、受賞や書籍化を夢見るようになり、今に至るわけです。そのことを思い出したら、それもいいかもしれないと思ったわけです。

もちろん、受賞の夢は諦めません。長編小説で商業デビューしたい欲は枯れるどころか、どんどん大きくなるばかりです。でも、同時並行出来ない夢じゃないと思うんですよね。

電子書籍をサブではなく、作家業のメインとして活用する。そういう形の作家が居てもいいんじゃないかと、思った次第であります。むしろ、そういう作家がこの出版不況な時代で残るかもしれない。色々下準備は必要ですがね。

作家はやはり書籍化を目指すべき、一つのことに集中すべきなど、何かご意見あればぜひぜひ教えてくださいませ。

では、お付き合いありがとうございました!