【小説紹介】『ぼぎわんが、来る』二章まで
皆様こんにちは、風丘春稀です。
今回は、映像化もされた超有名な小説『ぼぎわんが、来る』の紹介をします。
大まかなあらすじはこちら……
現在、第二章まで読了しました!
お恥ずかしいことですが、筆者は映画版を見たことはありません。なので、原作とどう違うかの説明は現時点ではできないのでご了承ください!(余裕があれば鑑賞します!)
感想書くのは全部読んでからで良いかと思ったのですが、もう一章の段階からあまりにも衝撃すぎる内容だったので、我慢できず更新することに……
はっきり言ってしまうと、この二章までの間、あまりに救いのない展開が続きます💦
⚠️ここからはネタバレが含まれるので、まだ読んでない人は注意してください。
一章は、イクメンとして奮闘している田原秀樹の視点から始まります。
ある日、同僚から「娘の知紗さんについて話がある」と謎の女性が訪問してきたという話を聞きます。この『知紗』という名前ですが、この時妻はまだ妊娠中で娘は生まれておらず、名前も周りには教えていませんでした。
この知紗という名前をどうやって知ったのか疑問が湧く中、その女性と出会った同僚が、突然腕から血を流して病院へ運ばれました。同僚の腕には無数の噛み跡があり、それが原因で感染症を患ってしまい退職を余儀なくされます。やがて、秀樹は「ぼぎわん」という化け物を知り、同僚はその化け物にやられたのではないかと考え始めます。
後に知紗が生まれ、妻の香奈と共に幸せな家庭を築くはずでした。ですが、その「ぼぎわん」は、秀樹の家庭を壊し始めるのでした……。
読み進めていくと、真琴というピンク髪の霊能者の女の子が出てくるのですが、彼女は秀樹に「家族に優しくしてあげてください」と意味深な言葉を吐きます。それが何を意味しているのかは、後の二章で明らかになるのです……。
二章では、秀樹の妻、香奈視点で物語が進んでいきます。
一章ではかっこいいイクメンだと思われていた秀樹は、香奈からすると支配的で傲慢な夫でしかありませんでした。
彼にとっては育児は肩書きのようなものでしかなく、周りには一生懸命やっていると言いながら、実際は口先だけで知紗の世話など全くしていなかったのです。さらに、香奈に対して母親とはこうあるべきだという理想を押し付けていきます。香奈はそんな彼の態度がどんどん重荷になっていき、ついに爆発してしまうのです。そして、こんなことを思うようになります。
『秀樹さえいなければ……』
香奈と秀樹の間に徐々に溝ができていき、それが「ぼぎわん」が入り込める【心の隙間】を作ってしまうのでした。「ぼぎわん」の正体は、人の心が作る隙に入り込み、悪さをしようとするかなり知的で悪どい化け物だったのです。
そして、そいつは娘の知紗まで狙っていることに気付き、香奈は何とか娘を守ろうとしますが……。二章はここまででです。
ここまでで、かなり胸糞悪い展開が続き、特に香奈視点の話は見るに堪えなかったです。香奈の立場になっている人は実際いるでしょうし、そこから抜け出せない状況も息が苦しくなりそうでした。
最終章ではハッピーエンドになってくれるかな……
三章を読み終えたらまた感想を書きます。