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5月2日

部屋の気温が変わらず高いので、クローゼットから防虫剤の匂いの染み付いた「Love&Peace」と書かれたTシャツを引っ張り出した。夏用のパジャマだ。今日は散歩に出かけても犬が途中でバテてしまい、その後買い物に行くとマスクのせいもあり顔中汗が滴った。そんなわけで午前中から夕方までずっと、窓を二箇所開けて風を通していたのだが、風通りがいいとなんだか贅沢な気持ちになることに気が付いた。閉塞感が和らぐからだろうか?クーラーを使い始めるまではできるだけ窓を開けていようと思う。

昨日も日記に書いた、地元の新聞社の配布したチラシについての記事が新しく上がっていた。「すごもりGWで「女性は手の込んだ料理」チラシに批判殺到⇒熊本地元紙がすぐにお詫び【新型コロナ】」地元の友達たちが、こういうイメージに無意識下で押しつぶされることのないよう祈るばかりだ。このチラシが既に7638枚も配布されているという事実はかなり辛いものがあるが、このチラシを見ておかしいと思い声をあげた人がおそらく県内にいたということは、希望だ。

本日投稿された記事、「みんなに知ってほしい。2020年、性犯罪刑法のいま」を読んだ。2017年の刑法改正で、多少はましになったのだなと読んでいたら、当時ものすごく憤慨し傷ついた記憶のある2019年春に続いた性犯罪裁判の無罪判決が刑法改正後の出来事だと知り絶望した。刑法改正から三年がたち、改正見直しがなされるようなので、署名活動などを見つけたら支援していきたいと思う。コロナウイルスでDV被害者や十代の妊婦が増加したと聞く。加害するものが増えた今こそ、その誰かを加害に走らせないための抑止力としても、性犯罪とみなす基準を低くするべきだ。

風の通る部屋の、陽の当たるベットで何をすることもなくぼーっとしていると、穏やかな気持ちになって少し微睡んだ。母がいるとすごくいらいらしたり、気分が沈んだりしてしまい、気を紛らわすために受けなくてもいい授業を受けたりしているのだが、一人でいると何もせずにぼーっとすることが出来る。狭い部屋で二人でいるのがいけないのだろう。以前は母が訪れてくる度に部屋が散らかったりTVを付けられるのが我慢ならず、涙が出るほどだったのが最近落ち着いてきたと思っていたのだが、やはり一人の方が心を穏やかに保てる。誰かと住むなら個室が絶対に必要だなと改めて思う。コロナ禍で家に家族が密集し、精神的に余裕のない生活を送っている人も多いだろう。人と会えないことが辛い、ということは私は全くないので、一人暮らしだと本当に誰とも会わない生活を送っていただろうなと思う。私は元来めったに友達と遊びに行くことも、連絡を頻繁に取り合うこともしないし、人のいる学校にも出来れば行きたくない人間だ。

マンスフィールド短編集」が届き、狂喜の声をあげた。早速一編目の「園遊会」を読む。主人公の少女の家で園遊会が催される当日、家の前で貧しい男が妻と五人の子供をのこして死んでしまう。その男と家族の心持ちを思い、とても園遊会を開催することはできないと少女は家族に訴えるが一笑にふされ、園遊会は滞りなく行われることになる。少女の心の揺れ動きと、言葉にできない感情に振り回される様子がなんでもない日常のなかに描かれていた。他の短編も楽しめそうだ。

30-day song challenge 20日目は、
"A song that has many meanings to you"
矢野顕子と忌野清志郎が歌う、「ひとつだけ」を挙げる。「しあわせのパン」という、原田知世と大泉洋が二人でパン屋さんを営んでいる映画の主題歌だ。この歌を聞くと、この映画に出てきた絵本のお話、かぼちゃポタージュの温かさ、カンパーニュのパリッと割れる音、を思い出させ、歌詞はその時々の大切な人を思い出させる。「寄せる波で組み立てた椅子」は何度も夢の中で想像した。

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