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綺麗事ではない事

怪我をして安堵した
ベンチにいる理由が出来る
選手として最低な考え方が頭の中に浮かんだ

リーグ戦前期が終わり中断期間に入る前はまだマシな考え方をしていた

出来ない部分を中断期間に克服しないといけない
ミスの原因追及と修正作業を終わらせてプレーを改善する
見えてない、理解出来ていない箇所の整理、共有…
技術、思考、身体操作、さまざまな分野でやらないといけないと感じた所が沢山あった
現状をどうにか変えて少しでもマシな選手になりたいと思った

しかし、実際のところ変わらなかった
自分自身が弱いがために自分を変えることが出来なかったのだ

トレーニング

ポゼッション、視野の練習をしようとパスを呼んだ

パスはあまり来なかっ

来てもミスを怖がって判断に時間がかかるか、味方がすぐ近くにきてそこに叩くのが大体だった

パスを呼ぶ
ホルダーはプレッシャーに対しそのまま頑張る

距離と位置を考えてパスを呼ぶ
たまにパスがくる
大体自分の目の前をパスが通過し、同サイドの味方に渡る
自分が普段下手くそだから仕方ない
アップ、練習でミスしないよう必死になった

ポジションを変えたり相手の位置、動きを見ながらパスを呼ぶ
パスがくる
上手くいく時がたまにあってまだ上手く行かない割合の方が大きい

またホルダーがパスを躊躇するようになる
やり直し

ミスしない、見る努力をする
上手くいく

ミスをする
また来ない

試してみたいプレーがある
試す
失敗する

またマイナス

やり直し

もうしない

ボールをラインに持っていく流れの中で相手の観察、ビルドアップで狙う場所を探す
ラインにボールを置く頃、味方が真横に来るパスを出す
当たり前

ビルドアップのスタートは自分からじゃない
足元がないという認識が邪魔をする

チームの考えを壊さない範囲で選択肢を変えてみる
こういう手も出せるようになったんだよと認識してもらえるように
結局ひとつミスが出れば振り出しに戻る

ホルダー、チームの雰囲気
他の選手と比べ信頼度が低いのが分かる
あ、自分は選択肢に入っていない
これじゃゴールを守るだけのGKだ
仕方ない下手だから
普段の行いの結果
サッカーが下手クソなのが悪い
周りをそういう認識にしてしまったのは自分の力不足が悪い
そう思うようにした
実際チーム内で1番下手だし、なるべく相手のせいにしないよう考えた
吐きそうだった
自分が含まれていない11vs10のゲームを目の前で見ているような感覚にずっと陥った
それでも諦めず謙虚に頑張ればいいのに出来なかった
逃げたくてチームを離れたいですと言った
楽しくないというだけで辞めるのはなんとも幼稚な考えだが、それでも離れたかった

馬鹿みたいにボール蹴る事が楽しくて身につけた感覚が消えていく現象も起こった

どう蹴ってた?どう身体を使っていた?どう考えてた?
福元みほ選手に憧れて練習したシュートストップ
エデルソンになりたくてオフ、空いてる時間に蹴りまくったキック
優也さんのような強気の配球やハイボール対応
海堀選手のような何にも負けない強いガッチリとした体格
色々な試合を見て学んだシチュエーション、考え方、管理
大好きな選手に憧れて磨いてきたものが消えていく
取り戻したいのに原動力がない
出来なかった時期の印象が枷になる
これだけしとけばいいという安全なプレーだけが残った
そしていつも言われるのは「セービングは良くなった」
ずっと同じ評価、印象
ただのゴールを守る人ではなく、
しっかりゴールを守り
不利なゲームを作らないよう試合をコントロール出来る
攻撃の選択肢も持った強いGKを目指したかった
それなのに怪我をしてベンチにいる理由ができて内心安堵している
最低である
まあ、今シーズン残り少ないのだから最後まで責任持って大人としてきっちりもってくれ自分と願うしかない
情け無い


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