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3年ぶりにレコ発をして気づいた大切な事 2021/11/27

 SAPPYとサンサンタウンという2つのバンドがレコ発をする事になり、僕も出演を誘われた。『そんなビッグネームがレコ発するのなら、コチラもぶつけなければ気が済まない』という事で、27日に尼崎toraでODAGAWAソロアルバム『1998』のレコ発をした。今回のアルバムは前作『1997』と同じ曲数の15曲で、前作よりもライブ数が増して、全体的に音源の質がかなりパワーアップした。

 何か燃えてたんでしょうね。ロジックよりも感性で動くタイプです。
 そんな自分の性格も考慮して、今回は直ぐに刷れるように封筒ジャケットにCDを入れて売る形にした。プレスやらジャケットやらに時間をかけてしまうと、熱量が下がり切ってしまう事を恐れた。結果、テンションをそのままで現場に準備が出来て良かったと思った。こうして初期ラグナセカでリリースしたCDから約3年ぶりのレコ発を開始した。

物販の様子。隣にテレビ型のドット絵スピーカーも設置した。

 最近ずっとだが、音楽やバー営業に関して凄くやる気がある。何故かというと、ウーバーイーツで生活をしていたが、そろそろ儲けれるかダメかのラインの瀬戸際に10月ごろからずっと立たされているからだ。注文数も配達料金も乏しく、とてもじゃないが出勤すればする程、損をするようになったのだ。まぁ『腹をくくる』ってやつだ。
 自分が稼げるツールも、『音楽』と『バー』の2つとなってしまった。なので今回のレコ発も相当気合を入れて向かった。

物販スペースの様子

 今回はCDの楽曲6曲+既存1曲で演奏に挑んだ。ニュ~パライソの時と違い、今回は『身体で聴く』というよりかは『心で聴く』お客さんが多いと思った。最初は戸惑ったが、3曲目終わりぐらいから慣れてきて、終始真剣に演奏に集中した。演奏後「凄かったです」という声を毎度頂けることがうれしい。

 SAPPYのサポートドラムのケンケンさんからもツイート頂けました。ありがとうございました。

 そしてすべてのアーティストの演奏が終わり、乾杯の時間とともに「物販を開始しまーす!」とアイドル現場で鍛えられた、物販挨拶力を繰り出し、販売を開始した。15枚刷ったCDは8枚売れた。1,000円のCDなので合計8,000円だ。思った以上に売れて、ますます自分が作った音源に愛着が湧いた。同時点でもbandcampでも2枚売れていた。3年ぶりの久々の感覚に強い自信も湧いてきた。

 そこで思ったのだが

 いつから物販に100の力を注がなくなってしまったのだろうか?


 アーティスト活動を始めた頃は一生懸命にライブをしていたし、一生懸命に物販に立った。しかし、思うように売れない日や、誰も近寄ってこない日もあり、だんだんと物販に対する熱意も冷めてきてしまった事実はある。
 それに『今はCDの時代ではない』という言葉や『もうデジタルリリースでも良い』という言葉まで聞いてきたので、ある日は物販さえも用意しない日までもあった。

 だがしかし、今回はしっかり宣伝して、しっかり演奏し、物販でお客さんとしっかりとコミュニケーションを取りながら、今作の魅力をしっかり伝えた。そして完売とならずとも8枚売れた。
 凄く嬉しかったが、凄く今までがもったいない気持ちになった。あの頃の不器用ながらに一生懸命頑張っていた『初々しさ』は時間とともに『成長』というを緩衝材を得た分、全てが綺麗に覆われてしまったのだ。

 「小田川さん初めて見たけど凄く良かったです」というお客さんが勇気を振り絞って放った言葉は、物販に力を注が無くなってきてからも沢山頂いた。昔からのファンはコロナ過であっても、何一つ言わずに今日まで付いてきてくれた。
 そんな人達がいるのに、忙しい素振りを露わにしてベストを尽くさなかった。何がギャランティだよ。馬鹿が。調子に乗るなよ。

 そんなこんなを改めて強く再認識したイベントだったし、そんな事に気づかせてくれた『1998』というCDと自分のライブが大好きになった。これからも全力でライブの日はしっかりと物販に力を注ぎたいと思う。

 ここからはイベント自体の感想でーす。

CHIKIMARCH
 今日はみゆきちさんが居らず、3人編成でのライブ演奏だった。「おいおい大丈夫か~?」となったが、やはり玄人(ばいにん)。抜け目等一切なく、透き通った透明感と正統派な渋さを感じる事が出来た。
 身体を揺らすにも非常に心地よく、僕が飲んでいたハイボールも気づけばMAXまで回ってしまった。
 ゆかちさんがピアノやギター、歌も歌うしホント器用過ぎるし、1週間前に急遽3ピースになってしまっても、ハイスコアを叩く辺り、凄いと思った。僕なら焦るぞこんなん。(マガユラファクトリー)
 昔作ったレモンのソーダ水のREMIXも、最近入場曲で使ってくれているみたいで大変ありがたいです。今後ともよろしくお願い致します。

 
 SAPPY
 
一発目にレコ発をするぞと名乗りを上げたのはSAPPYみたいで、そこからサンサンタウンとODAGAWA SHIONがレコ発に名乗りを上げてトリプルになったみたいです。BARマガユラ特製コバンザメ戦法ですかね…。
 クオリティはもう約束されたも同然で、楽曲も素晴らしく、今回も楽しく締めて頂いた。名曲多いですよね。
 僕が前回見た時からサポートが二人加わっていた。カツラはどこだ。でもめっちゃ演奏上手かった。ケンケンさんが直接絡みが無いのに「カツラニキ」と呼んでいた。なんで。

Crisis...Good luck

 サンサンタウン
 なんでシマツー半裸なんだよ。前の新衣装の下りなんだったんだよ。とまぁレコ発の力を入れるベクトルが謎方向に進んでいたが、相変わらずクレイジーで毎度、梅田の中心地を思い出す演奏であった。
 叫びながらエネルギーを全放出するシマツーが一瞬ブルースリーに見えた。 新しいアルバムの名前が『わたしたちの道徳』という名前であった。モラルへの挑戦状だと思う。6曲入りで500円。あの轟音スクリューをヘッドホンで聴けるとなるとお得だと思う。購入されるたびにマガユラも盛り上がると思うので、何卒僕からもよろしくお願い致します。

『わたしたちの道徳』6曲入り500円

ODAGAWA SHION
 今回のライブはニュ~パライソの時と違い、心で音楽を聴いている人たちが中心であった。なのでいつものドコドコ行くスタイルがマッチしているかどうかは分からなかったが、機材を片付けて、お客さんとすれ違う度に「良かったです」と一声かけてくださるのが非常に嬉しかった。

 精算の際、「現場の空気を見てセットリストを変更できれば更に良くなると思う」というアドバイスを頂いた。

 かなり高度な技だが、出来るようになればランクアップも狙えるし、ライブの自由度も無限大に広がると思う。お笑いの世界でも前に登壇した漫才師ののボケを再度繰り返す「天丼」という技法があるが、ここまでくると音楽の世界でも重要なスキルになってくる。上級向けアドバイスであった。

 仮にこのようなシチュエーションが来た場合、思い切ってセットリストを変えたりしても、決して風下に立たず、堂々とプレイング出来るメンタルをもう少し鍛えることが出来れば、可能なのかもしれない。

『1998』 15曲入り 手売り1,000円

 月曜の大喜利から今日のレコ発まで目まぐるしい1週間を過ごした。来週はリラックスしで作曲をメインに作業出来たらなぁと思った。
 今回のイベントで気づけたアーティストのあるべき意識は、これから先も忘れないようにしていきたい。
 
 という訳でbandcampにて『1998』売ってます!何卒!!


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