マイホームを取得する前に読んでおきたい本。
新米建築士の教科書/飯塚豊・著
建築士受験で合格、独立をしようと考えている方に向けて書かれた本です。
でも、家づくりを計画する上で、読んでおいた方が良い本のひとつ。
注文住宅を計画している方も、自宅のリフォームを考えている方もです。
欠陥住宅になった我が家。建物仕様書はここまで丁寧ではない。
家を購入したら、必ずいつかはメンテナンスする時期が来ます。
我が家は生活様態の変化が大きな理由でリフォームに舵を切りました。
そのときに困ったのが資料が少ないこと。
大手住宅メーカーに作らせたのですが、30年以上前なので資料があまりない。
電球ソケットのメーカーも、機器を分解しなくてはわからない状態。
それらをひとつひとつ確認して、メモするようなこと・・・正直しません。
この電球は残し、この電球は止め・・・普通はその程度です。
それでも、勝手に残すものを新規に変えられていたりします。
記載していたにも関わらず。
将来のメンテナンスの時に施主が困らないよう、多少面倒ではあっても細かく建物の仕様は記載してもらうべきです。
それらを契約するときに特記事項として記載することも、注文者として必要なのかもしれない。
そう、現在進行中の調停で感じています。
建物を建てるまでの時間がわかる。おおよその工程表から、いつまでに設計事務所、施工会社を決めるのか検討する。
正直なところ、工事を行う会社にとって、工事期間はまちまちです。
なので、一定の指標というものが欲しいものです。
この本にはおおよその建物の工程表が書かれています。
①工期が思ったよりも長い工程表。
それよりも長い工程表を工事依頼予定の施工会社が提出してきたら、念のために理由を聞きましょう。
長期休暇が入るから・・・は納得できる内容です。
メーカーから部材が納品されるのが遅いから・・・は、ちょっと怪しいです。
工程管理が苦手な会社なのかもしれません。
工事現場を中途にして、他の現場の工事を行う日を入れている可能性があります。
リフォームの場合は、解体したら想定外のものが出てきたということもあります。
それを理由にすることは十分考えられます。
何も問題がなかった場合の工程表も一緒に出してもらいましょう。
②工期が思ったよりも短い工程表。
これも厄介です。
仕上げ工事も何か抜けている可能性があります。
工事内容も丁寧ではないですし、日曜日も休みと書いてあるのに普通に工事をします。
早く入居できて嬉しいような気もしますが、工事内容が雑なので、我が家のような欠陥住宅になる可能性が高いです。
実際、自治体に建築事務所認可したときの書類複写をしに行ったとき、行政から書かれていたのは『工事期間が短い』と注意書きがありました。
丁寧・・・ではないのです。
ある意味やっつけ仕事になっていたのかもしれませんね。
マイホームを取得する前に読んでおいて損はない本。
上記二つを事例として記載しましたが、他にも参考になる話はいくつも書かれています。
図書館にも置いてある自治体があります。
ぜひ、一度目を通してください。
損はしない本です。
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