Q:創作論とか、自分の飯の種教えるのおかしくね?黙ってたほうがいいじゃん?がなぜ勘違いなのか

こんちわ。風倉です

こういう質問がきたので、答えます

いくつも理由あるんでまずは一気に羅列します

・リスク面の勘違い
■いうほど人は信用しないしやらない
■言葉のみで人にスキル習得させるのは超難い
■いうほど言語化スキルが高い人がいない
■いつかは広まる

・メリット面の勘違い
■教える過程で、新たな気づきを得るメリットが上回る(超でかい)
■増えればむしろ「派閥」になる
■界隈活性化のメリットが上回る
■楽しい

では、1つ1つ解説しますね

■いうほど人は信用しないしやらない


例を出すよ。大谷さんの目標達成シート、マンダラチャート有名ですね。
実績も十分!説得力最高にありますね。素晴らしい成功論です!

で、これをどんだけの人がやってるんですか?
あなたはやってますか?

そういうことです。

そもそも知ってる人も少ないと思いますね。

大谷さんですらこれです。ましてや、彼以下の人はどうでしょうね。

しかもクリエイターといえば、逆張り精神全開な人が多いわけです。
そんな素直にやりませんね。人はそういうもんです。
そもそもこの世に「あなたの成功論1つ」しかないならともかく、読み手も「無数にある成功論から、あなたを選ぶかどうか考える」ところから入ってるので。
「自分の成功論が、無条件に広がり、信用され、やってもらえる」と考えるのは、考えが甘すぎるというものです。

つまり、自分の影響力を、過大評価しすぎ。ぶっちゃけ、事前に思ってる1/100しか影響力ないと考えたほうがいいですよ。



■言葉のみで人にスキル習得させるのは超難い

まあ、皆真似して成功したらどうしようとかいう前にですね。

「真似させて成功させてみろ」という話なんですよ

「文章や言葉のみで、人を成長させる」ということが、どれだけ難しいか。

つうか逆に聞きますよ。

あなたは「本一冊」だけでなにかの分野で、その著者の食い扶持を奪うほどのライバルに成長したことが、一度でもありますか?

あるいは、なにかの本を一冊読めば、それぐらいに育つ自信がありますか?

1冊じゃたりませんか?じゃあ10冊読めば、ライバルになれますか?

逆でもいいですよ。

あなたが作家だとして。例えば作家になりたいという人がいて。
「本一冊で、作家にできますか?」
10人習いにきたら、10人全員を売れっ子作家にできますか?
「書籍化絶対させます!」でココナラに出品する度胸がありますか?
打ち切られない作家に確実になるなら、その作家は数百万円は稼げるでしょうが。
じゃあといって、受講料で50万円請求できる自信がありますか?

教える側になればわかります。

「頼むから!俺と同じスキルを秒速で身につけてくれ!そうすれば俺めっちゃ楽できるから!いやでも無理だよね!わかってる!」

という感じになります。
「相手にスキルをコピーさせる」というのは、必死になってもそうそうできない、ぐらいのものなんですよ。
それが簡単にできたら、イチローが指導したら、全員4割バッターの球団とかできるから。ましてや一方通行で教えるだけではね

つまり「教えるって難しい」んですよ。



■いうほど言語化スキルが高い人がいない

これもよく勘違いされるけど。

「プレイヤースキルと、指導者のスキルは別」だからね

能力高いけど「教えるのは下手くそ」なんていくらでもいるんで。
もちろん、逆もいます。プレイヤーとしてはいまいちだけど、コーチとしては一流、はね。

さっきの話に繋がるけど「自分が教えれば、他人はすぐにスキルをマスターしてしまう」なんて。

大半はうぬぼれもいいところですよ。「教え方のうまさ」なんて、99%の人が習ったことも追求したこともないですからね。

「うまい教え方の理論」とかある程度でも、言葉にできる人がどんだけいるやら。できない人が「私は教え方がうまいはず」なんて思い込んではいけません

自分のやってることの言語化もできないのに、どうやって他なら言語化できるのさ、というわけです。

なので「あなたが思ってるほど、成果はだせない」ので心配は不要です



■いつかは広まる

あなたが知らないだけで、あなたが大事に持ってる理論はとっくに誰かが語ってたりする……なんてザラです。
あるいは、どうせいつか、誰かがぶっちゃけます。世の中には分析力高い人もいるんでね。同じことやってる人もいるし。

なので、情報というのはいずれ無価値になります。
どうせバラすなら、自分がバラせば色々リターンがついてきます

という感じですね

ここらへんまでが、リスクのよくある勘違いです

次は、メリットについて語ります

■教える過程で、新たな気づきを得るメリットが上回る(超でかい)

これが教える側の最大のメリットです。
教える側は、単に「できる」という状態より、二段階上の理解が求められます。
さかあがりをできるのと、さかあがりとは「どのようになっていて、どうすればいいか」を語れるのはかなり差があります
なので、教えようとする過程で、その行為への理解度が高まります

また、自分だけなら「成功ルート1つだけ」知ってればいいですが。

教えるときは「教え子が失敗ルートに言ったら、すぐ止める」をしなきゃいけません。
ということは「失敗ルートもたくさん知っておく」必要があります。ここでも知識力の向上が行われます

あと、最後にとても大きいのが
「教える過程で教わる」ことです

教わる人が「全てにおいてあなたより無知」なことはほぼないです

あなたの超絶得意分野であっても……
「考えたことない視点」とか「実は知らなかった知識」とか教え返してくれます。

また人は「恩」というのがあるので。
「情報を与えるものは、情報に恵まれる」のです。

これにより強い成長が見込めますね

自分の知識成長を求めるなら、教える一択です




■増えればむしろ「派閥」になる

これは相当教え方が上手い人にしか起きないメリットですが、いっておきます。
あなたが教えることで、あなたのおかげで成功できる人が増えるとします。
そのときに増えるのは「食い扶持を減らすライバル」ではありません。

「あなたに感謝しまくる、あなたの味方の実力者の派閥」です

複数の実力者に持ち上げられることは、むしろあなたの地位を盤石にします



■界隈活性化のメリットが上回る

これも相当、良い本ができたときになりますが……

自分だけの成功をみるのは、志が低い、器が狭いというものです。

格ゲーの話をしましょうか。

ウメハラという伝説的な、トッププレイヤーがいました。
彼は、10年ほど前に、あることに気づきをえました

「これ、今格ゲーマー全然配信してないけど、
 これは配信とかの時代くるな……今からやっておいたほうがいいな」と


このとき、彼は「秘密にして、自分だけが美味しい想いをしよう」という事もできました。そういう人もいたでしょう。

しかし、実際の彼は違った。「格ゲーマー」にその意見を広め、全員にそれを促したのです。

結果どうなったか。解説系や、ランクマ修羅系、おもしろ小話系、格ゲー以外もやる系、コラボしまくる系、人生相談系など、いろんな人気格ゲーストリーマーが現れ。

「業界全体の多様化、超活性化」に繋がったのです


そしてそれは、当然ウメハラ自身にも盛大に返ってきました。
自分の開く大会参加者が超大人数になったり。
影響力が拡大したり。
格ゲープレイヤーが増えたことで、大会の賞金が増えたり。
いろんな有名ストリーマーと絡んで、仕事が増えたり。

もし「秘密」にしてたらこれはなかったでしょう。

真に遠くをみるものとは、こういうことだと思います。

ちなみにウメハラ氏はそれ以前からも同じようなスタンスで。

「勝てるノウハウを秘密にしたら、国内はまだしも、海外にやられちゃう。全員で教え合って全体をレベルアップしていかないとダメ」

といってました。それは今でも受け継がれてます。

もしいま日本が強くても、人口は海外のほうが多いんです。
放置したらいずれ抜かれます。
身内で足を引っ張ってる場合じゃない、というわけですね。
うーん、素晴らしい

ちなみに風倉も似たような考えで。

「自分が読みたい小説を増やしたいから、成功できる作家がふえるように、創作論を語る」

がベースになってます。

界隈が活性化してくれれば一番いい

だから、僕はアカウント作った直後から

「もっと自分以外にも創作論語る人が増えればいい。自分が埋もれるほどに」
「自分の創作論がたいしたことないというプロがいるなら歓迎だ。みんな語るべきだ」

とずーっといってます。
界隈に良い作家が増えるのが、一番ののぞみ

というわけで




■楽しいしおもろい

「教える」とは実は人の本能です。動物でもやりますけどね。
本能とは何か。

「それをやると快楽中枢が刺激される」ということです

楽しいよ!
人間は教え合うことで、今の栄華を築いたからね!

人に教えて、感謝されるってめっちゃ楽しいし。
やってることを言語化してくのは、面白いです。

最初のほうでもいったけど。
別に聞く方も「裏で取捨選択」してます。
盲目的に聞いてません

なので、自信をもって教えていいんです

合うと思ったら聞いてくれるし。
合わないとおもったら、勝手に却下するんで。

まあここらへんは、理屈じゃねえんだわ

人が育ってくのって楽しいよ

食い扶持へるとかさ。そんなんじゃないから。
むしろ上手く行けばいくほど、増えるから。

そんで名誉やプライドもからむからね。

教える立場になったら分かるよ

「本だすことになったけど、成功させたくないから情報ケチろー」

っていうおもいより

「こんなケチくさい成功論が、俺の全力だと思われる方が嫌だ!」

になるから。

だって同業者やプロとかにもみられると考えてみろよ

「あっさ……」って思われる方が嫌でしょ
「この人、運だけで成功したんだな」とかなるよそうなったら。

そういうほうが嫌でしょ
素人にそう思われるんじゃなくて、プロに思われるからね

だから、全力でやれば楽しいし。
手を抜けば、つまんないし辛いわけよ。

そういう感じです


というわけで、色々あるけど以上!です


皆も、自分が「これは自分の得意分野だ」というのがあったら。

「上手く教える」ことに徹底的にこだわって、やってみてください

コツは1つだけいうなら

「相手のワクワクを刺激しながら教えること」ね

それできたら、楽しいよ


ではでは、読んでくれてありがとう



いいねやRt、感想コメントなどは歓迎です




風倉を応援したいという方は、サポートは歓迎します。 まあ、気軽にサービスしてやるかぐらいで構いません 次への活力になりますw