「書籍が売れなくて心折れました」って質問が来た
こんにちわ。風倉です。質問箱にこんな質問がきました
重い、しかし、ありがちであろう質問です
「商品化したけど、売れない」
よくある話ですね。
どんな市場も、2割ぐらいの勝者と8割の敗者に別れるものです。
これは世の中の真理なのでしょうがないのですが。
さて、そんな8割に回ってしまった時にどうするか……
これ本当に真剣にいってるのですが。
一言でいうと短いですが。
答えは
「それでも次作を書く」
「それでも続きを書く」
という事につきます。
なんだよその程度の答えかよ!……と思われそうだけど、まあまって。
もちろん「なんとか巻き返しをはかるために売り込みを頑張る」という手も当然あるけど。作品は一度コケると、その場での巻き返しはかなり難しい。基本的には、次を頑張る、が正しくなります。
自分の知り合いの例をだします。この人はサラリーマンでした。実用書を書いて生きるのが夢で、仕事の傍らにビジネス書を書いてました。
そして、出版社に持ち込みをしました。しかし、実績もなく、当然どこにいっても断られる有様。
しかし、彼は諦めませんでした。総合すること30社超え。断られても断られても、ひたすら会社をまわり、ついに出版されます!
そして、その本ですが……売れませんでした!(笑
で、彼の野望はそこで潰えるように思えたんですが……。彼は「2冊め」を書きました。そして、また出版社に掛け合いました!
そして、前の出版社には断られました!(笑
まあ売れなかったからね。そりゃそう。
というわけで、彼はどうしたか?
また30社ほどまわりました
ヤバいよ。この気力は。
そして、ついに出してくれるところが決まりました!
前回の反省をいかした本です。出版されました。
その結果どうなったか?
また売れませんでした!
流石に彼も凹み、どうしたかというと……。
3冊めを書きました
そして……また30社ほどまわりました。
どこも出してくれなかったから。
いや、凄くない?根性というか。気合というか。
2回も大コケして、よく3回目に気力湧くな!って感じですよ。
「良いと思ってくれる出版社があると信じる」気力が凄いなと。
そして、その後どうなったか?
3回目の出版が決まり……そして
それはめちゃくちゃに売れました!
その後は、そのネームバリューで出す本出す本売れるようになり。
講演会とかにも引っ張りだこになって無事会社やめれたんですけど。
これが「コケたらどうするか」の正道だと思います
「売れる」というのは実力も絡むけど、運も絡みます。
僕はこの方の本の1・2・3冊全てを見ましたが、確かに3冊めが一番良かったものの、そこまで大差あるとは全く思いませんでした。
でも、売上は100倍以上に差がでました。断言しますが、中身は2倍も差があるか怪しいです。
しかし「売る」というはそういうものなんです。
僕も、文章を変えただけで、同じような商品を20倍以上売った経験があります。商品の中身は変えずにね。
一回で全て自分の実力が世の中に判断されたなどと思うのは余りにも速い。
そもそも、僕は他の相談者にも「一回のヒット作で一生家族養いながら食ってくつもりか?」といってます。
どうせ複数書くことになります。1回なら1回で、とても長く書くことになる
そのレベルのヒット作を「あて」にするのは流石に厳しいし、自分もどうせいつか、新作書きたくなるでしょう。
次を書く。それは、結局遅かれ早かれなんです。
僕自身、この話にはすごく勇気をもらえています。
もちろん、根本的な実力が足りないかもしれない。1冊目がそもそも上振れかもしれない。しかし、その時も結局「次に良作を書けると信じ、己を高める」のがやることなんです
実際、打ち切りっぽい状況からの復活をした作者さんもいます。
「ライブダンジョン!」という作品は、書籍で一度3冊発刊後、打ち切られました(筆者は大ファンなので、非常に悲しかった)。作者さんは大いにやる気をなくし、闇落ちしたと語ってました(投げやり気味にバッド・エンド気味の展開を書いてた)。自分のファンが全部嘘っぱちに見えるような感じだったと。でも、漫画版は好調で、それは売れてたんですね。それでやる気を取り戻したようです。
その後、買った読者さんを見ずに闇落ちしたことをやや後悔してるようでした。今は個人サイトで連載を続けてます。
他にも、最新作が書籍化したので。さかのぼって前のが売れるようになった……、書籍化したり、続きがでるようになった。そういうのもあります。
「書籍が売れない」というのは非常に辛いものです
今までいた読者が、全部、おべっかだったように感じます。
世の中の全てが嘘っぽく見えるかも知れません。
売れてる作品と比較して、何が違うんだと嘆きたくなるかもしれません。
数字をみて自作には需要がないと信じ込んでしまい、需要がない話を書いてどうするんだと、続きを書く気力が失われるかもしれません
でも「売れる」というのは、色んな要素の掛け合いなんです。
僕は本業ではセールスライターなので「売れない苦しみ」はとてもわかるつもりです。
しかし同時に「ちょっとセールスのウリ文句や仕組みを変えた」り「タイミングが良かった」だけで爆発的に売れたことも何度もあります
逆に「売れなそうな売り方」をしてしまっているものに「それは商品の中身の問題じゃない!」と声を出したことも何度もあります
この質問者さんは、一度は書籍化している。
ということは「最低限の筆力は絶対にある」といえるでしょう。
自信を失うには、まだまだ早い、といえます
自分に全ての原因があると思わないこと
必ず自分には再起する力があると信じること
「売れない」はあなたや作品の全てではないし
ファンの総意でもない
色んな要素の掛け算なんです。
今すぐ立ち直れとはいいません。
あえて離れるのもいいでしょう。
僕は僕が仕掛けて売れなかったときは「ふて寝」してます(笑
そして、落ち着いたあとに、改良点を探します。
僕は自分のお客に、自信をもって商品を紹介して
「ボロクソに売れなかった」ことがあります。
マジで絶望しました。
しかし、やり方を変えたら、10倍以上売れました。
自分が全部悪かったんじゃない。ファンがいなくなってたわけでもない。
商品がゴミだったわけでもない。
ただいくつか、前回はやり方がミスってました。
いくつかを変えただけで、めっちゃ売れました。
セールスはそういうことがよくあります。
そして「次に売れた」時に、心が救われました
あなたも、心が折れそうなときは、最初にあげた「3冊目まで売り込みまくった人」の話を思い出してみてください
売れないのは、色んな要素の噛み合いである。
それを理解して「次」を。それが答えです。
もちろん売れないのはショックです。
次への気力なんて湧きそうにありません。
でも、自分を全否定してるとしたら、やめましょう
真実でもないし、誰も得しません
その上で次を見据えるのが。
最後の解決策です。
ではでは
追伸1:
追伸2:
ちなみに、僕は普段セールスレターライターの観点から「商品としての小説」づくりに必要なものを、語っていますので。
「売る」というのは「売り込む」ということ。
「売り込み方」も加味した作り方を興味ある人は、Twitterとかフォローしてください。この記事もシェアや感想をつぶやいてくれるとありがたいです。
風倉を応援したいという方は、サポートは歓迎します。 まあ、気軽にサービスしてやるかぐらいで構いません 次への活力になりますw