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【不便な環境で生活を楽しむコツ】 スウェーデンのド田舎で13年間暮らして。

私は30代後半から13年間、家族と共にスウェーデンに駐在していました。
多くの人がスウェーデンと聞いて、"魔女の宅急便"に描かれるようなストックホルムの美しい街を思い浮かべるかもしれません。
しかし、私たち家族が住んでいたのは、ストックホルムから南に450km離れた、人口約2000人の小さな町でした。

日本のような便利さはここにはありません。
日本人もいなければ、日本食も見つからず、店は早く閉じ、コンビニもありません。
冬はとても寒くて暗いです。
最も近い日本人は私の家から50km以上離れて住んでいます。
赴任初期の不安は大きかったですが、ある時、重要なことに気がつきました。

いくら悩んでもないものは無い、それで悩むのはやめよう。
無いものねだりをやめて、あるもの探しをしようと、自分の考えを180度変えることにしました。
そうすると、スウェーデンの自然の豊かさ、清潔な空気、星が降り注ぐような夜空、ブルーベリー狩り、きのこ狩り、手頃な価格のゴルフなど、素晴らしい点がたくさん見つかりました。

スウェーデンの田舎での生活や仕事など、私の周りで起こる出来事には本来意味などはなく、意味を与えているのは自分自身だと気づきました。
それからは、すべての出来事に前向きな意味を見出すよう努めようと思いました。

スウェーデンにエンジニアとして赴任した私ですが、営業経験を積み、発注業務や在庫管理を担当し、最終的には副社長として経営にも携わるようになりました。
全く未知の仕事に挑戦することになっても、それを前向きに捉えたおかげで、学ぶ意欲が湧き、仕事を楽しむことができました。

現在、高専、大学、大学院で非常勤講師として教鞭をとっています。
未経験の仕事で新しいことを学ぶ機会が多いですが、仕事を楽しんでいます。


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