Kazumoto Ohno (大野和基)

大野 和基/OHNO Kazumoto 【ジャーナリスト】東京外語大英米学科卒業後、1…

Kazumoto Ohno (大野和基)

大野 和基/OHNO Kazumoto 【ジャーナリスト】東京外語大英米学科卒業後、1979年渡米。コーネル大学で化学、ニューヨーク医科大学で基礎医学を学び、現地でジャーナリストの道に進む。帰国後も取材のため、頻繁に渡航。アメリカの最新事情に精通。著書に『コロナ後の世界』など多数

最近の記事

思い出に残る取材の裏話(1)

思い出に残る取材の裏話(1) タイトル CATCH UP 「史上最悪のハッカー」を追いつめた日本人 スーパーコンピュータ・センターの下村努さん 週刊文春 発行日 1995年03月09日 下村努(週刊文春).pdf 追いつめのプロを追いつめた 今まで取材に至るまでに、一回の取材で車を走らせた距離がこれほど多い取材はなかった。空港でレンタカーを返却したときに走行距離が出るが、4日間で何と1000マイル(約1600 キロ)を越えていたのである。 ◆取材対象は天才日本人

    • 最近話題になったニュースから英語を学ぶ(4)

      英語の厄介なところは、頗る簡単そうに見える単語でも複数の意味があったり、辞書だけでは単語が使われる範囲がつかめない場合があることです。例えばlife一つとっても、生命、人生、生活、活力、生き物、実物など実に多くの意味があり、しかも二重の意味にかけている場合もあるので、日本語に訳した瞬間にその二重の意味が反映されません。例えばBlack Lives Matter(BLM)運動という黒人に対する暴力や組織的な人種差別の撤廃を訴える運動がありますが、このlivesのlifeには、黒

      • 最近話題になったニュースから英語を学ぶ(3)

        英語の欠点の一つが、語彙が多すぎることは初回で述べました。また1万単語を覚えても10歳の子どもの英語しか話せないことや、一般的な英語の成人ネイティブスピーカーは平均3万単語の語彙量を持っていることも書きました。語彙量がその人の教育レベルを表すことはどの国でも同じですが、特に英語を母語とする教養のある人は、書き言葉だけでなく会話でも、日本人からみたら難しい言葉を使います。  謎の純文学作家であるトマス・ピンチョンとは、私の娘と彼の息子がマンハッタンの学校の同じクラスにいたことで

        • 最近話題になったニュースから英語を学ぶ(2)

          前回いくら文法を勉強してもネイティブが違和感を覚えない英語が書けるようにはならない、話せるようにはならない話をしました。その理由は「文法的かどうかの判断は、その言語を母語とする話者の直感に頼っており、客観的な評価は要求されない」ということです。そこでつい最近読んだイザベラ・ディオニシオさんの勉強法が、日本人の英語や外国語の勉強法にそのまま当てはまると思ったので紹介します。彼女はイタリア人ですが、日本語をネイティブと同じレベルと言ってもいいくらいマスターしています。 イザベラ

        思い出に残る取材の裏話(1)

          最近話題になったニュースから英語を学ぶ(1)

          最近話題になったニュースから英語を学ぶ 英語はとにかく語彙が多い(多すぎる)ことで悪名高い言語です。1万単語を覚えても10歳の子どもの英語しか話せないことはよく知られています。一般的な英語の成人ネイティブスピーカーは平均3万単語の語彙量を持っていますが、日本人だから語彙は少なくてもいいとことにはなりません。どの言語でもそうですが、語彙量というのは、その人の教育レベルを表すからです。 私は、仕事上毎月数人から10人くらいネイティブにインタビューしなければなりませんが、相手は私

          最近話題になったニュースから英語を学ぶ(1)

          【ジャーナリスト】大野 和基

          プロフィール:大野 和基 / Kazumoto Ohno1955年兵庫県西宮市生まれ。大阪府立北野高校卒。 東京外語大英米学科卒業後、1979年渡米。コーネル大学で化学、ニューヨーク医科大学で基礎医学を学んだ後、ジャーナリストの道に進む。 以来、国際情勢の裏側や医療問題に関するリポートを発表するとともに、世界的な要人・渦中の人物への単独インタビューを次々とものにしてきた。芸能ゴシップから国際政治経済モノまで、すべてを等距離に置くことをモットーとする。単独での海外現地取材が

          【ジャーナリスト】大野 和基