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kazのこんなカメラ⑮Konica I


 コニカのカメラはレンズが本当にいいし、多少重たいが造りがとてもよいのでいいカメラだと思う。
 元々中古カメラ市で見つけたIIB-mというシリーズでは廉価型に当たるカメラがとても使いやすかったのは大きい。

 そうなってくると、戦後に発売されたI型にも当然興味が出るわけで、このカメラもまた気に入り、レンズ違いで2台持っている。


 このカメラに関してはわざわざここで書かずとも超詳細な来歴が載ったサイトがある。
 Konicaについて知りたいことがある度に、私はこのwikiで勉強させて頂いている。


 このカメラを私から簡単に説明すると、
「ベース設計は戦前の筈なのに異様に完成度が高い」
と言うところ。

 なにせ非常に合わせやすい一眼式レンジファインダーに、最速1/500のエクストラシャッターと造りのよい裏ブタ開閉と、ボディサイズと時代を考えるとかなり性能が充実している。

 古いカメラを実用するにはどこかしら妥協しないといけない部分がある。
 最速シャッタースピードが遅かったり、目測式だったり、フィルムを入れるのが手間だったり。
 しかしこのカメラに関しては強いていうなら露出計さえ手元にあればフィルムカメラ初使用だとしても何ら不自由なく使うことができる。


 また、採用しているレンズも当然良く、小西六の誇るヘキサー・ヘキサノン等の写りも素晴らしい。


 探すと意外と安価で手に入ることも多いので、実は密かにおすすめのカメラでもある。
 巻き上げとシャッターが連動していないので、やろうと思えば多重露光だってできる。

 さて、このカメラを探すときに気を付けたいのが、
「MIOJを銘打つお店に要注意」
という事だ。

 殆ど上記のKonica wiki様の受け売りとなるが、要するにこのカメラ、終戦後に作られ比較的輸出に回ったものもあった。
 日本製の輸出用カメラには1952年前後まで、
「Made in occupide Japan」の刻印がされていた。
 占領下の日本で作りましたよ、という意味だ。

 Konica Iを買おうと探すと稀に、
「MIOJ表記!」のような売り文句が書かれている事がある。
 得てしてMIOJ刻印入りの方が販売価格が高めに設定されていることが多い。
 大体1万円くらい違う。
 これは私も確認したからおおよそ間違いのない感覚だろう。

 もし、そうしたKonica Iを見かけたら「どこに」MIOJ表記があるか確認してみよう。

「軍艦部に」MIOJ表記があるものは確かに生産数は少ないが、
「底革部に」MIOJ表記があるものは別に希少ではない。

 私の持っている2台目のKonica I(製造番号45866)が思いっきりこの仕様だ。


 もし底革部のMIOJ表記を根拠に希少・珍品と表記している場合。
 これを知らない、若しくは知っていながら敢えて希少性を付加している可能性があるので留意すべきだと思う。

 そもそもMIOJ刻印があろうがなかろうが当然撮影にはなんら影響しないし、ヘキサノン持ちのKonica Iは発売年月(1951年)の関係でMIOJ刻印がないものも多くある。

 個人的には余程のマニアかコレクター以外は、刻印代に1万円余計に出すならばご一緒にKonica IIは如何ですか?
  と、思うわけだ。


 なんにせよ、このカメラ。
 造りと写りが抜群によい。

 興味があるならば買ってみるといいと思う。



  Konica I、II、III(ただしIIB)

 撮っていて、何かに似ていると感じた。


 これだわ。






kaz

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