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第9回フランジバック(オールドコンデジ回)に参加した件

 私は日頃フィルムカメラの撮影会のフィルムさんぽによく参加している。フィルムさんぽはその名の通り、フィルムカメラを使った撮影さんぽである。
 実は最近同じurbanさん主催のデジカメを中心としたバージョンの撮影会がある。それが「フランジバック」という企画であった。

 ・kazとデジカメ

 私は普段フィルムカメラ(東側の)をメイン機材として撮影しているが、別にデジカメを持っていないわけではない。
 滅多に使わないだけでPENTAX K-1をしっかり持っているし、競馬の撮影ではキヤノンのミラーレス一眼カメラにミノルタやヤシカコンタックスのレンズをアダプタ経由で取り付けて運用している。

 キヤノンのレンズ買ってやれよ……

 フランジバックというデジカメワークショップ。存在は知っているものの、実は私は今まで参加したことがなかった。
 だってよ、デジカメなんだぜ?

 今回は近年海外発でブームになりつつある「オールドコンデジ」を中心としたワークショップ回だ。定義は色々あるようだが、10〜20年くらい前の今となってはスマホのカメラにも及ばないような、控えめな画素数やスペックを持つようなカメラの事を指すようだ。
 センサーサイズやスペックの限界で、どうしても今のデジカメの映りと比較するとノイズや解像仕切れていない部分が出てくる。その辺りの「ローファイ」さがウケているらしい。


 ・発掘!マウンテンサイクル

 さて、私はデジカメにあまり力を入れていないため、これらの条件を満たすような古いデジカメを持っていない。

 いや持ってたんだけど壊した。

 今回の「オールドコンデジ」回は括りとしてはかなり緩いもので、10年以上前のレンズ交換式でないデジタルカメラを持参すればOK。また、携帯やスマホのカメラで参加しても構わない、というものだ。
 冗談交じりに「LeitzPhoneは使えますか!」と聞いたらあっさりOKであった。

 話題が一度逸れるが、元々私はかつての職場で趣味と実益を兼ねてコンパクトデジカメを何台か買っており、それらが最初の所有カメラとなっている。




 失くしたり壊れたりしてしまっており、既にデジタル一眼も(一応)買ったためそもそも存在理由が無くなってそこいらにほん投げたまま時が過ぎていた。

 オールドコンデジ回のレギュレーションを問い合わせたものの、ライツフォンを雑に扱いすぎて写りがあまりよくない。曇りが内側に入ってしまった状態となっており、これじゃあ参加してもなあ……そう思いながら部屋を片付けていたところ(年明けに引っ越しをしたが荷物量が膨大なため荷解きをサボっている)

 出てきてしまったのだ。過去の遺物が。

 15年くらい前に購入した、パナソニックのLUMIX DMC-FZ5というカメラである。
 これ、私は当時ブログの素材用にCanonのIXYを使っていたのだが、このカメラを失くしてしまい。仕方なく当時ソフマップの歳末セールで安く売られていたものを買ったものであった。


 ブログの記事撮影だけでなく、昆虫や玩具の写真を撮るのに暫く使っていた。
 「昆虫の写真を撮るならもっとマクロの強い、RICOHのCXシリーズにした方が良い」とアドバイスを受け、程なく代替わりしてその辺に放置していた。

 CX1は7年近く使っていたが、壊れてしまってレンズバリアーが開かなくなり処分してしまったのだが、まさかその前に使っていたカメラが出てくるとは。
 勿論年代物の上に何年も放置していたものなので動くかどうかもわからない。主催には「昔のカメラ出てきたから動作確認して動いたら出るわ」と伝えていたのだが。


 なんと普通に動いた。

 念のため動かなくなった時の保険としてライツフォンを使うプランを立てて、この遺物を持参して参加申し込みをすることとなったのだ。


 ・どんなカメラなの?


 分からん。

 と、いうのも当時の私はカメラに対する知識が殆どなく「IXY失くしたから代わりに記録できる安いカメラがあればいいや」という考え方しかしていなかったからだ。
 今調べると当時のパナソニックのコンデジではミドルハイくらい。レンズにライカ銘のバリオエルマリートが付いていたり、EVFなどを装備しているそこそこ良いモデルだったようだ。知らんけど。
 CCD500万画素・最高ISO400まで・SDカードは2GBまでという化石のようなスペックである。

 そう言えば、スペック上の縛りというか上手い使い方がわからなくて放置気味だったような気がする。しかし今は違う。何故ならフィルムカメラを覚えたからだ。
 残念スペックの化石のようなコンデジとは言え当時の中級機相当。ろくな性能を持たないチェコやソ連の廉価なフィルムカメラを扱える今なら至れり尽くせりパラレリピペドゥスのハイスペック・マシーンであるだろう。

※パラレリピペドゥスオオクワガタ(RICOH CX1)


 取りあえず発掘したこのカメラによって数枚撮ってこっそりTwitterに日記用の写真を上げてみた。
(普段だとミラーレスでやってるような役割)


 全然いけますね。

 こうして発掘されたLUMIXを携えてフランジバックに初参加する、という流れに至ったわけだ。


 ・いざ本番!


 撮影会当日。前日は少し雨がパラつく時間帯もあり雨が降るかもなー、と思っていたが……

 快晴。

 超快晴。

 私のパッシブスキル「太陽の子」が発動して快晴の真夏日となった。
※私は昔からイベントごとで雨に降られることが極端に少なく、通勤以外では1年間に3〜4回くらいしか傘のお世話になることがない。自分の傘の手持ちがない事に2年間気づかなかった事もある。

 他の参加者の方はIXY率とRICOH率が高かったが、中にはケンコーが取り扱っている耐水の魚眼カメラとかいうキワモノも登場した。

 このLUMIXくん、一眼レフ風のボディだがめちゃめちゃ小さくて軽い。
 またレンズフード取り付け用のアダプタが55mmのフィルター径を持っているため、フードを付けずアダプタのみを取り付けた状態では、55mmのフィルターを装着することが出来る。

 レンズフードアダプタのみを取り付けた図。マンフロットのゴムバンドは昔のCP+で貰ったもの。お洒落である。

 これを利用して、ビックカメラで処分価格160円で売られていたクロスフィルターを使用して数枚悪戯をしてみた。







 センサーサイズと画素数の関係で遠景や等倍での鑑賞には現在の目では厳しいものがあるが、大雑把には写っているし、




 昆虫やフィギュア撮影に使っていたものでもある為、実はマクロは割と強い。
開放F2.8(テレ端F3.3)とこの手のレンズにしては割と明るいのも特徴的だ。



 使えるSDカードが2GBまで、というのが割と苦労した。今時分そんな低容量のSDカードはあんまり売っていない。家の中を少し家探しして発見することが出来た。

 撮影会のテーマとして、皆のカメラで同じ被写体を似たような画角で撮影して比べる、という企画もあったが、おおよそ年代ごとに大体似たような写りというか、特筆して変わった写りをするものはケンコーのキワモノカメラしかなかった。


 ・フィルムライクにアプリでメイク


 また、今回のワークショップでは主宰のurbanさんより、「オールドコンデジやスマホで撮影した画像をスマホアプリで加工してフィルムライクにする」という一種の簡単なプリセットの直伝という企画もある。
 説明をしっかり聞いてライツフォンの画像加工をやってみたのがこちら。


びふぉー


あふたー

 成程なんとなくPRO400Hで撮ったような風味に見えないこともなくはない。

 無料のアプリを用いて教えて頂いた調整によって出来たが、アプリに課金することで色々なフィルターや設定がアンロックされより細かい様々な設定が出来るようだ。

 ただし決してお安くはない課金額なので、アプリに課金するよりはurbanさんが出している本に課金した方がより調整の幅が広がるんじゃないだろうか。


 このnoteによる宣伝で印税が沢山入ったらフォマパン1本奢ってください。



 kaz




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