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【勉強しろと人は言うけれど】#8 人生も人事評価もいつだって不公平だ

会社員の関心ごとといえば人事異動と人事評価が大半

ほかにも社内の恋愛とか不倫とかもウェイトは高いけど、不倫は勝手にやってもらうとして、今日のテーマは個々人のキャリアプランにつながる人事評価。

<人事評価は公平で合理的なのか>

会社の中で生きていると、こんな声が聞こえてくる。

「私は一生懸命頑張っているのに評価が低い」
「あの人は実力がないくせに上司に擦り寄って評価されている、ずるい」
「あいつは運だけで出世しているだけ」

そう、人事評価はいつだって不公平で不合理なのだ。

一般的な人事評価の仕組みは半年から1年のスパンで「目標達成ができたか」「社是を実践できていたか」などで5段階程度に評価される仕組みであり、この評価が昇給・賞与・昇格の基準として使われる。多くは個人の絶対評価ではなく部門内いるメンバー間の相対評価で決められる。

なぜ人事評価はこんなにも不公平で不合理なのか。色々と考えてみよう。

<不公平で不合理な理由>

不平不満を言う人は自己評価に対して他者評価が低いから不満を言っているパターンばかり。さらに分解すると二つに分かれる

ひとつめ、自分のやってきたことを相手が知らないパターン。
これは一生懸命コツコツまじめに頑張っている人に多い。縁の下の力持ちというか決められたことをしっかりと守りながら業務をこなしているけど、その業務は正しくやれてて当たり前という認識を持たれていて、どうやってその業務をこなしているのか、どんな工夫をその人がやっているのか上司すらもわかっていないことが多い。

ふたつめ、自分のやってきたことを相手が高く評価していないパターン。
これは自己評価高めで自信家の人が多い。ちょっとしたことでも針小棒大に話をして、自分がやってきたことの評価が高いんだけど、周囲から見ると大したことをやっていないか、フォーカスがずれた事ばかりやっているケースが多い。

<解消するためにはメタ認知>

いずれのケースも結局は自分自身がどうみられているかを自分がわかっていないことが原因。これを解消するためにはひとつ高い視点で自分は他人からの見られ方がどうなっているかを冷静に見てほしい。イラっとする気持ちを抑えて内省すれば自分に何が足りないのか、どうすれば良いのかが見えてくるはずです。それと、どういう行動や業務が評価されているかを一度冷静になってみてください。そうすればゴマスリが上手いって思っていた人が、実は上司に阿るばかりではなく自分の意見をしっかりと通して新しいことにチャレンジしていたり、自分がこれをやるべきだって突っ走っていたことが全く今は必要ないってことが見えてくるはずです。

結局、人事評価にしても人事制度にしても環境が変わり続けていく中で完璧なものは作れないんですよ。でも、今のルールを知っていれば自分がどう振る舞えばいいかがわかりますよ。

それでも、迎合するのが嫌だ!って人は圧倒的な実力で周囲から文句を言わせないぐらいの成果を出せばいいんじゃないでしょうかね。

そんなことを考えた人事評価の季節でした。

そうそう、ちょっとぐらい不公平の方が人生楽しいよ。

それでは、また!

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