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もう一度ゼロからのチャレンジへ(シェアリングエネルギー退職エントリ)

2023年3月末日をもって、シェアリングエネルギー社を退職しました。当初は業務委託ではあったものの、2018年1月の立ち上げ時(むしろその準備段階から)参画し、丸5年と少しを歩んできました。

事業パートナーの皆様、メディア関係の皆様、シェアリングエネルギーの皆さん、その他何らかの形で接点を持たせていただいた皆様、少しでも関わって下さったことに感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

なぜ卒業するのか?

端的に言えば、自身の「Can(強み・出来ること)」・「Will(やりたいこと)」と「Must(組織の一員としてやらなければならないこと)」の間のギャップが、これから大きくなるのだろうなと感じたためです。

シェアリングエネルギーの立ち上げ時は、(幾ばくかの資金以外は)本当に何もない状態でした。何もないなかでも、成し遂げたい世界観(=ミッション)だけは明確だったので、そこに向かって、事業モデル構築・webサイト制作・メディア向け発信・提携パートナー候補への営業(お願い)・シェアでんきのその先の可能性の模索などなど、当時やれることは全部やったように思います。

その過程でご縁が広がり、シェアでんきの日本全国への拡大はもちろん、自身としても、経済産業省委託の委員会メンバーに参加させてもらったり、海外事業者とのP2P電力取引の実証事業や、マニラのサミットでの登壇、多数のパートナー企業との提携、TV番組の(コメント)出演など、さまざまなことにチャレンジし、得難い経験をさせていただきました。

The Future Energy Show Philippines 2019

それもこれも、シェアエネ社のフロントに立たせていただく間に、裏側で1つ1つの複雑な案件対応やバックオフィス業務を行なっていたチームメンバーがいたから出来たことです。チームに本当に感謝しています。

大学時代、研究会の恩師に「将来、自分は何屋になるのか?を考えておいた方が良いよ」と言われて以来、ずっともやもやと考えてきましたが、2014〜2016年頃に新電力会社やenepiを立ち上げた辺りから、「自分は事業開発家として生きていこう」と思うようになりました。

事業開発は、いわゆる0→1や1→10のフェーズが主戦場だと思っています。0→1はサービスモデルを創ってお客さんに買ってもらい、売上が立つ当たりのフェーズで、その後の1→10はプロダクトマーケットフィットした辺りかなと捉えています。

そこから先のフェーズは、自分の感覚としては、それ以前とは別次元の世界での戦いだと思います。そこでの戦いをリードしていくためには、おそらくまったく別のスキルや経験、人間力が必要になるのではないでしょうか。自分は、(良くも悪くも)変化しきれなかった、ということです。

なぜ今なのか?

多くのスタートアップでも同じかもしれませんが、会社の立ち上げ時には考えられないような優秀なメンバーが次々とジョインし、攻守にわたって事業の成長を牽引しています。本当に、組織は人次第で変わるのだなと実感しました。

環境エネルギー市場、あるいは脱炭素領域は、ここ5年間で状況が様変わりしました。菅前総理大臣の2050年カーボンニュートラル宣言を端緒に、VC・CVC・機関投資家・大企業が巨額の資金を投じるようになっています。

一方で、肝心な「人」はその勢いに追いついているかと言えば、必ずしもそうではない。むしろ、圧倒的に足りていない、今後ますます足りなくなるのではないか、と思うに至りました。

「数少ない日本の成長産業である脱炭素領域に人材を集積させたい」という思いがフツフツと湧いてきて、いつも通りですが、思い立ったら妄想を止めることができず、この度シェアエネ社を退職し、新たなチャレンジをさせていただく運びとなりました。

次は何をするの?

「脱炭素×人材」をテーマに、独立して新たに事業を創ります。
具体的には、

  1. 脱炭素領域に特化した人材紹介事業

  2. 顧問紹介事業

  3. グリーンリスキリング事業

といったものです。4月中旬に新会社設立の予定ですが、ご関心おありの方は、ぜひtwitter DM等、ご連絡いただけますと幸いです。ざっくばらんにお話しさせてください。採用に注力されているクライアント候補の企業様や、候補者と接点を持つためのアライアンスパートナー様、大募集です。追い追い、こちらからもお声がけさせていただくかと思います。

なお、今回は外部資本を入れてJカーブを描くスタートアップではなく、100%自己資本のスモールビジネス(もう少し良い表現はないか?)を予定しています。

最後に

前前職のアイアンドシー・クルーズ社(じげん社にM&A済)にて、約4年間人材紹介事業に従事してきたのも、いま考えると不思議な縁だなと思います。

人材紹介事業と脱炭素領域での事業経験、どちらの経験もあるという人は、かなり稀ではないでしょうか。

Connecting The Dots、一見バラバラな「点」が、後から振り返ってみると繋がって運命的に今の自分があるというのが、まさに今の実感です。

脱炭素領域は、規制等の変化が激しく、市場が確実に拡大し、また社会や地球にポジティブな影響を与えることができる、最高にやりがいのあるフィールドです。

これからも、この市場の発展に微力ながら貢献していく所存ですので、関係者の皆さま、引き続き何卒宜しくお願い致します。

最後の最後に

…いま、ぶっちゃけピンチです。ご存知の通り、人材紹介事業の開業って色々お金がかかります。スタートアップ10数年選手の私、富豪ではありません。Amazonのウィッシュリストで、卒業祝・起業祝・また公表するタイミングを逸してましたが昨年(双方合意の上で円満に)離婚したので再出発祝、よろしくお願い致します!

約5年間、ありがとうございました。

最後の締め会でいただいた胡蝶蘭。ピンク色の胡蝶蘭の花言葉は「幸福が飛んでくる」とのこと


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