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心の声に耳を澄ませてほしい

恐怖や不安は、人を強張らせる。失いたくないものをつい握りしめてしまう。力を入れるほどに大切なものは逃げてゆく。

きっと人類は同じ過ちを何度も何度も繰り返してきたのだろう。そしてこれからも何度も何度も繰り返していくのだろう。自分が生まれる前からずっと決まっていたことなら、納得できる。

周りがみんな敵にみえることがある。味方が一人もいないように感じるときがある。それでも変わらなければと決意するときがある。

そんなときは、安全な場所を確保してほしい。身も心もありのままで置いておける、信頼できる人と変化の少ない場所をみつけてほしい。

必死なとき、自分の状況を正確に把握できなくなる。力を出しすぎて疲れ切ってしまう。せわしなく動き周りの声が耳に入らない。

長く自分と付き合っていくために大切なのは、未来と他人を怖がらず、力まないこと。自分の内側の声に丁寧に耳を傾けること。静かな場所で一人になる時間をつくってほしい。

ぜんぶ自分でなんとかしようと思ってしまうときがある。何かをしなければいけない気持ちが体と心を焦らせる。

責任を感じすぎず、ほどよく何かのせいにしてしまってもいい。自分で自分を傷つけてしまう前に深呼吸をしてほしい。

託す先はたくさんあるから、いまここの自分に捉われすぎないでほしい。たまには明日の自分に期待してあげてほしい。

自分が大きな失敗をしたと感じることがある。大切な人を失ってしまうことがある。周りの人から非難されることがある。

周りの意見を聞くよりも、まず自分の声を聴いて欲しい。聞かれることを待っている、あなただけにしか聞けない声があるから。まず自分の気持ちを聞いて、開示してほしい。

頭は一つしかないから、考えられることはそれくらい。腕は二本しかないから、守れるものはそれくらい。心は目にみえないから、感じられるのは自分だけ。

大切なことほど、自由なくらいがちょうどいい。かけがえのないものほど、見守っているくらいがちょうどいい。

叫ぶように歌いたいときがある。
息が切れるまで走りたいときがある。
お腹が痛くなるまで笑いたいときがある。
夜遅くまで文章を書きたくなるときがある。

そういう無茶をしたくなるときがある。

それは、心が叫んでいるときだ。

静かに耳を澄ませてほしい。その声を聴けるのは、あなただけだから。






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