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ひらやまのエッセイ

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つらつらと書き綴るエッセイ。
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記事一覧

「愛すべき疲労」の再考

いい疲れ方をしているか 自分のnoteから問われることがありました。 最近はいい疲れ方をしていると思います。 「いまこんなことしてるんだっ!」と言えることばかりで、もっとやりたいことも未来のイメージも割とクリアです。 ただ残念なことに頭と体は一つしかなく、やりたいことをやり切れることはないんだろうなぁと、寂しくもなります。 とても不思議な感覚です。 やりたいことを追いかけたいとも思っているし、やりきれないことを受け入れています。自分の中に大人と子どもがいて、手を取

軽やかな自由を考える

最近よく「自由」について考えています。自由であり続けることは難しいことです。 毎日必死に生きて生活をするしているだけなのに、知らない間にしがらみやルールが増え、知らない間に自分というものの輪郭がぼんやりとしてしまいます。 個の時代と叫ばれて久しく誰もが意図的にきらきらとした姿になれる時代。 自分の体は一つしかなく選び取れるものも一つだけなのに、選択肢のように見えるものが増え続け、人を迷わせる時代。 ノウハウやハウツーが溢れ、なんでも出来そうな全能感と何者にもなれない不

#40 迷いについて

「迷う」という言葉にいい印象を持つことは少ないかもしれません。でも自分は迷うことが、けっこうすきです。 迷えるひとはやさしいひとだと思うのです。 色々なことを考えて迷ってしまう。 自分の気持ちに戸惑って迷ってしまう。 相手の気持ちを感じて迷ってしまう。 つい迷ってしまう、迷ってばかりいることを知りながら、それでも迷ってしまう。 その迷い、迷う気持ち、迷った時間はゆくゆくの自分を支えてくれると思うのです。 迷わない選択よりも、迷って選んだ選択は力強い意思決定になり得る

#39 出会いと別れについて

出会いがあれば別れがあります。 頭ではわかっているのだけど、別れはやはり苦しいものです。ついさみしさを感じてしまい、悲しさを抱いてしまいます。 せめて二人が笑顔で別れられるように、残り少ない時間を充実させるしかないと思うのです。そう思わずにはやっていられないのです。 ひとはなぜ出会って、どうして別れてしまうのか。ずっと一緒にいることはできないのか。何か方法はないのか。 そんなことを考えてしまうのですが、考えても考えても、現実は何も変わらないので、やはり行動するしかない

#38 人の気持ちの扱い方について

目に見えない気持ちをどう扱えばいのでしょうか。だれも教えてくれないけど、とても大事なことだと思うのです。 学び方はきっと色々あります。 人と話したり喧嘩したり、本を読んだり映画を見たり、誰かから大きな気持ちをもらってみたり、心から喜べる気持ちを誰かと味わったり。 月並みなのだけど、バランスが大切なのだと思うのです。 寄りかかりすぎてはいけないし、突き放しすぎてもいけない。悲しみだけに暮れてもいけないし、怒りに支配されてもいけない。 さまざまな感情を感じながら、その間

#37 まっすぐ伝えることについて

まっすぐな気持ちでまっすぐな言葉を伝えたいときがあります。 配慮された長く難しい言葉を伝えることばかりが、やさしさではないと思うのです。 ときには風のように軽やかに、少年のように無邪気な言葉を送りたくなります。 ルールや慣習に囚われている 深く悩んでしまっている 同じ思考をぐるぐるしている そんなとき、絡まった糸をほぐすために、まっすぐな言葉を届けたい。 こころの奥の方に入っていけるような、軽やかで無邪気な芯のある言葉。 それはきっと、いままで自分がもらった言葉で

#36 人へのアドバイスと自分の痛みについて

人へのアドバイスは難しいと思います。 自分のアドバイスによって、その人の人生に影響を与えてしまうかもしれない。今までなかった迷いを与えてしまうかもしれない。 そう思うと怖くて、何も言わない方がいいと思うときがあります。 怖い気持ちになるのは、後輩にアドバイスをし過ぎて嫌われた過去が影響しているかもしれません。 振り返れば尊大で傲慢だったことに気づけますが、当時は良かれと思ってやっているので、よりたちが悪いのです。 善意の押し付けが悪になることを痛感して以来、人にアド

#35 強さと弱さについて

何が強さで、何が弱さなのか。 最近よく考えてしまいます。 わからない、できない、苦しい 弱さはさまざまな形で表出してきて、強さと弱さの基準はひとりひとり異なります。 自分が弱さだと思っていることは、誰かの強さかもしれない。自分が強さだと思っている事は、誰かの弱さかもしれない。 そんなあいまいなものなのに、自分の気持ちが振り回されてしまいます。多くの人も同じかもしれません。 どうしても周りと比較してしまう 負けるよりも勝ちたくなってしまう 優れていたいと願ってしまう

#34 ふかい闇とこころの光について

アイデアを閃く前のこころは、いつも闇の中にいます。 それはずっと続くと苦しさに耐えられないような暗闇です。 自分の中の暗闇のイメージはトンネルで、歩いていくと色々なものにぶつかったりつまずいたりします。段差だったり落とし穴だったり、誰かとぶつかる時もあるかもしれません。 まっすぐでいいのか もっと回り込んだ方がいいのか 立ち止まった方がいいのか わからないことだらけでずっと迷っているのですが、方向は分からなくても、自分が歩いていることは実感できると思うのです。たしかに

#33 愛すべき疲労について

毎日を過ごすだけで疲労は溜まります。あまりにも疲れることが多いと、気力を失ってしまうかもしれません。 世の中では日々新しいことが生まれ、SNSの情報を触れるうちに、やりたいことがたまり、やりたいけどできていないことがたまってしまうかもしれません。 そんなとき、ふと思ったのです。 疲れないことはない。どんなことをしても疲れる。ならば「疲れない」「疲れを取る」ではなく、「いい疲れ方をする」方がいいのではないか。 疲れの有無を気にするよりも、どんな種類の疲れかを意識すること

#32 どうでもいいことについて

どうでもいいことを書いてみたいと思いました。 ホテルの部屋で、 目の前の缶ビールを、 右手で持つか、左手で持つか。 そんなことを考えてみました。 すごくどうでもいい選択なのに、考えてしまった時点で、どうでもよくなくなってしまうように感じました。 日常の中に結果が変わらない選択を考えるときはほとんどありません。 缶ビールを持ちあげる手 トイレットペーパーの種類 ドアノブの形 日常の中には意識しないで選ぶことが本当にたくさんあります。 しかしふとしたときに、どうでも

#31 言い争いとそれぞれの正義について

人が言い争っているのをみるのが、とても苦手です。どうにか分かり合えないものだろうかと思ってしまいます。 それは自分の願いなのかもしれません。稚拙な願いですが、できるならばみんな仲良くできるのがいいと願ってしまう。 この世に悪人はほとんどいないと思うのです。いつもひとりの正義ともうひとりの正義がぶつかっているだけ。 だれもが自分なりの物語を生きていて、色々な人の物語をみている。自分と相手のものが違うからといって、攻撃する必要ないと思うのです。 それぞれが、それぞれなりに

30日間、毎日エッセイを書いて思うこと。  #ひらやまのエッセイ

7月の始め、ふと思い立ってエッセイを書き始めて30日。 30日チャレンジの一環で取り組んでみて、見事に色々な気付きが得られたので、ここで振り返ってみようと思います。 数字的な振り返り書いたnote数:31 スキ数:870 たくさんスキをもらって、本当にありがたい。どこの馬の骨ともわからない一人のエッセイが多くの人に読まれていると、とても不思議な感覚です。ありがとうございます。 書いたnoteたち(30記事)#00 ひらやまのエッセイ、はじめました。 33 #01 響く

#30 メタ認知と没頭について

自分を俯瞰することは、良い面も悪い面もあります。最近感じることは、もっと没頭する機会があってもいいなということ。 時間を忘れるほど楽しい 一日中ずっとしていたい 他のなによりもそれがしたい そんなことが一つでもあれば、その人の一生は楽しいものになる気がする。 自分のメタ認知*1 を吹き飛ばすくらいすきなものに没頭する。評価や結果ではなく楽しみために没頭する。 そんな少年のような純粋な心が、実は一番大事なんじゃないかと思います。 それでは、また。 2019年7月30