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社会が、生活が激変する!- 2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ

書店で大量に平積みされているのを見て、あまりの本の分厚さに「読まないで良いっか」と思った本、『2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ』について書きます。

書店で目次を見て、内容をパラパラを読んでみたら面白かったんです。


ですが、あまりの分厚さと2,640円という価格、この二つの要因で購入に踏み切れませんでした。


そうこうしていると、Amazonで大量のレビューが!

「やっぱり面白いんだ」と思って、Kindle版を買いました。


あまりの分厚さに、紙の本だと持ち歩くのが大変なのでKindle版を買いました。


むかし夢にまで見た、空を飛ぶ車ができるんですよ、もうすぐ!

2030年には、いろいろなことが変わっていそうです。


この本は、とにかく分厚く内容が多いので、まず目次を引用します。


第1部 「コンバージェンスの破壊力」
 第1章 「コンバージェンス」の時代がやってくる
 第2章 エクスポネンシャル・テクノロジー
 第3章 エクスポネンシャル・テクノロジー
 第4章 加速が「加速」する

第1部は「コンバージェンスの破壊力」として、個別のテクノロジーが融合(コンバージェンス)することで、これまで不可能だったことが可能になり、かつてない破壊力をもった変化の波が訪れることを述べています。


第2部 すべてが生まれ変わる
 第5章 買い物の未来
 第 6章 広告の未来
 第7章 エンターテイメントの未来
 第8章 教育の未来
 第9章 医療の未来
 第10章 寿命延長の未来
 第11章 保険・金融・不動産の未来
 第12章 食料の未来

第2部は、こうした変化の波がわれわれの生活にどのように影響を及ぼすのか、さまざまな場面での変化について述べられています。

第3部 加速する未来
 第13章 脅威と解決策
 第14章 5つの大移動がはじまる

第3部は「加速する未来」として、私たちが実現してきた進歩をぶち壊しかねない環境、経済、そして人間の存在そのものをおびやかす様々なリスクについて述べています。

それでは、それぞれの部についてお話いたします。

第1部 「コンバージェンスの破壊力」

ではまず、第1部からです。

第1章から第3章まで、9つのエクスポネンシャル・テクノロジー(指数関数的な成長曲線を辿っているテクノロジー)について、現状どのような状態にあり、どこへ向かうのかを見ています。


9つのエクスポネンシャル・テクノロジーとは、

量子コンピュータ
人工知能(AI)
ロボティクス
ナノテクノロジー
バイオテクノロジー
材料科学
ネットワーク
センサー
3Dプリンティング
拡張現実(AR)
仮想現実(バーチャルリアリティ、VR)
ブロックチェーン

のことです。

これは覚えておく必要はございません。

ただ、こうしたエクスポネンシャル・テクノロジーが9つあることだけを覚えておいて下さい。


第4章では『加速が「加速」する』と題して、それぞれが世界の変化をどのように加速し、影響範囲を広げていくのか考えています。

変化が「加速」するのは、3つの増幅要因があると著者は述べています。

1つ目が、コンピューティング能力の指数関数的な成長。
2つ目が、加速するテクノロジー同士の融合。
3つ目が、7つの推進力の存在。

です。


要するに、今後10年は変化することで、さらに変化が加速していくということが述べられています。


第1部を簡潔にまとめますと、2030年に向かって変化の要因となる、「9つのエクスポネンシャル・テクノロジー」を個別に見ていき、それらがコンバージェンス(融合)することで変化が「加速」していく、ということが述べられています。


第2部 すべてが生まれ変わる

第2部では、第5章から第12章までを使い、買い物、広告、エンターテイメント、教育、医療、寿命延長、保険・金融・不動産、食料について個別の場面の変化について述べられています。


この部分を詳細に書くと、莫大な文字数になるため、ここでは教育の未来を一例に上げます。


2030年には画一的な教育が終わりを迎えていて、個々のユーザーに合わせて内容をカスタマイズする学習ツールが登場しています。
そして教育の目的は、子どもたちを社会のニーズに適合させるものではなく、クリエイティブな思考のできる人間の育成というものをものになっている。

と述べられています。

とても、興味深いですね。


個人の進捗にカスタマイズされた教育で、クリエイティブな思考ができる人間の育成って、いったいどんなものなのか体験してみたいじゃないですか。

これ以外にも、「ロボット外科手術が実現する」など、とんでもない未来の予測がたくさん書いてあります。


果ては、『「老化」は克服できる』とまで書いてあります。

気になる方は、ぜひ本書を買ってお読みください。


第3部 加速する未来

第13章では、2018年の世界経済フォーラムの「グローバル・リスクレポート」で示された、人類が次の10年で直面する最も重大な5つの脅威を取り上げています。


その脅威とは、

水危機
生物多様性の喪失
異常気象
気候変動
環境汚染

です。

それらに対して、テクノロジーがどのように役立つのかを見ていきます。

著者は、5つの脅威もテクノロジーによって解決できると主張しています。



例えば、私たちが分かりやすい例は「気候変動」です。

風力発電と太陽光発電、蓄電技術の革新により、この問題は解決できると著者は主張しています。


私が感じたのは、「さすがにテクノロジーだけでは無理があるんじゃないか」と感じました。

テクノロジーを信頼しすぎて、楽観視しています。


特に「生物多様性の喪失」については、根拠となるテクノロジーに乏しく、信ぴょう性が低かったのが残念でした。


そして、最後となる第14章では、今後100年を見通して、5つの大移動が始まると述べています。

その5つの大移動とは、

気候変動による7億人の移住(住んでいる地域の水没による移住)
2050年、世界人口の66~75%が都市に住む(都市への移住)
バーチャル世界への移住(没入感が人々をバーチャルな世界へ移住させる)
宇宙への移住(生物圏のバックアップ)
「個人の意識」はクラウドに移行する

です。


これだけ見ると、突拍子もないことを言っているかもしれませんが、気候変動による移住は実際におこっています。

また人口の都市化も、確実に起きています。


私はバーチャル世界への移住は、特に大衆の逃避行動として進むのではないかと考えおります。

目をそむけたくなる現実から逃れるために、VRの世界に浸るといったところでしょうか。


すでに日本では、引きこもりがゲームに依存するのは当たり前のように起こっていますから、貧者がVRに逃げ込むのではないでしょうか。

残りの2つは、テクノロジーの要因が大きいので分からないですね。


まとめ

落合陽一氏の著書『2030の世界地図帳』で言われているところの、アメリカン・デジタルによる今後10年の予測が述べられていました。

ここで述べられいる未来は、かなり高い確率でアメリカにおいて実現するでしょう。


突拍子もないことが書かれているところもありますが、技術的な素地が固まりつつあるのは事実です。

9つのエクスポネンシャル・テクノロジーは既にある技術ですし、今後まだ技術が発展していきます。


その上で、それらテクノロジーが融合すれば未来は変わります。

少し恐ろいところや期待できるところなど、さまざまな感情を抱きましたが、「豊かな社会に向けた、絶え間ない前進」という大きな流れの一部なのです。


この本は著者がアメリカ人なので、主にアメリカについて書かれています。

これらのテクノロジーが、どこまで日本にやってくるかは未知数です。


日本は高齢者大国になり保守的な思想ゆえ、新しいものを取り入れることに消極的になっています。

ただ日本を襲っている少子高齢化という国難を、これらのテクノロジーが解決してくれることを願っております。


そうした問題解決のために、9つのエクスポネンシャル・テクノロジーが利用していきたいと感じました。


最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

それでは、また!


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