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1996年からの私

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週刊プロレス7代目編集長・佐久間一彦が、三沢光晴、小橋建太、髙山善廣らプロレスラーに学んだ日々の記録。
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#野球

1996年からの私〜第27回(12年)尊敬すべきノンフィクションライターとの出会いと別れ

罵倒、裏切り、人間不信野球ステップアップシリーズの成功を経て、ようやく新たなスタートを切ることができた私のもとに、野球関連の仕事依頼がやってきました。白夜書房の『野球小僧』という、アマチュア野球、ドラフト情報を中心とした、かなりコアな野球ファン向けの雑誌を丸ごと作ってほしいという依頼です。 「編集部のスタッフが全員辞めてしまった。定期購読が数多くあり、雑誌を作らないわけにはいかない。会社を助けてほしい」。大まかにはこうした内容でした。実際に雑誌を見せてもらうと、とにかく情報

1996年からの私〜第28回(13年)妥協なきノンフィクションライターに学ぶ

プロの仕事を見て自分の甘さを痛感『野球ステップアップ』シリーズ、『野球小僧』の制作を経て、人脈の拡大とスキルアップに成功し、新たな10冊シリーズの書籍の制作依頼を受けます。仕事が充実していく一方で、『野球小僧』が「これから」というときに続けられなくなったモヤモヤは晴れずにいました。 そんなとき、バイタリティに溢れる女こと、岡田真理さんから、「新しい野球雑誌つくっちゃいましょうよ」と提案を受けます。ゼロをイチに変えるのは膨大なエネルギーを必要とします。それでも私は大変なことほ