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佐久間一彦/スポーツジャーナリスト。「週刊プロレス」の7代目編集長をやっておりまし… もっとみる

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佐久間一彦/スポーツジャーナリスト。「週刊プロレス」の7代目編集長をやっておりました。日テレG+「プロレスリング・ノア」中継、「徳光和夫のプロレス自慢できる話」にレギュラー出演。これまでにアスリートを中心に1000人以上の方にインタビューしてきました。

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  • 1996年からの私

    週刊プロレス7代目編集長・佐久間一彦が、三沢光晴、小橋建太、髙山善廣らプロレスラーに学んだ日々の記録。

最近の記事

カクテルブックができるまで③テキーラの話

9月29日に人気バーテンダーでユーチューバーとしても活躍するマスターイエツネさん著『神カクテル300』がKADOKAWAより発売されます。今回はお酒に関する「へぇ〜」となる話をお届けしましょう。 カクテルに使用されるお酒の代表格といえば、ジン、ウォッカ、ラム、テキーラの4大スピリッツです。スピリッツは蒸留酒の一種で、日本の酒税法では、清酒からウイスキー類までのいずれにも該当しない酒類で、エキス分が2度未満のものがスピリッツと分類されます。雑味が少なくクリアな味わいのため、数

    • カクテルブックができるまで②

      9月29日に人気バーテンダーでユーチューバーとしても活躍するマスターイエツネさん著『神カクテル300』がKADOKAWAより発売されます。カクテルブックができるまでの話第二弾、今回は撮影の話をお届けします。 撮影は今治在住のイエツネさんに上京してもらい、横浜のダイニングバー「Newjack」さんをお借りして5日間の撮影へと入っていきました。 過去に発売されているカクテルブックはスタジオでライティングをして、カクテルが見やすいように黒ボックスで囲って撮影するのが一般的です。

      • カクテルブックができるまで①

        9月29日に人気バーテンダーでユーチューバーとしても活躍するマスターイエツネさん著『神カクテル300』がKADOKAWAより発売されます。Amazonの予約がスタートし、イエツネさんが告知すると瞬く間に予約が殺到して発売前から重版となりそうです。 どんな本かというと、家で簡単に作れる(簡単に作れないものもあり)カクテルレシピを300種類紹介するレシピ本なのですが、読めばカクテル作りが楽しくなるだけでなく、カクテルに対する知識が深まり、バーでお酒を飲むのが楽しくなるという、一

        • 日本の、日本人の素晴らしさを体感した話

          暑い日が続き、物騒なニュースばかりの昨今ですが、先日、日本の人たちの素晴らしさを身をもって体感する出来事がありました。 日曜日の夕方、取材を終えて帰宅する途中、新宿駅でJRから小田急への連絡口に向かっていると、突然、目の前で女性が倒れてきました。暑さによる熱中症かと思いきや、目を見開いた状態で体が固まっていて、ただ事ではないことが瞬時にわかりました。 声をかけても反応がなく、ゆっくりマスクを外して脈を確認すると、首でも手首でも脈が振れておらず、慌てて「救急車」「AED」「

        カクテルブックができるまで③テキーラの話

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          週プロの重大発表

          私の古巣『週刊プロレス』が7月26日発売号にて「重大発表」があると誌面で告知しました。SNSでは廃刊や休刊を危惧する声もあり、実際、私の元にもそういった類の問い合わせがいくつかありました。 中のスタッフの大半は私の編集長時代と変わっていないため、それぞれと親交はあるものの、私が週プロを離れたのは10年以上前のことです。当然誌面も10年以上見ていないので、問い合わせを受けても現状はわからないというのが実際のところ。その上で一人ひとりの問い合わせに答えるのも大変なので、個人的見

          週プロの重大発表

          頑張る人と頑張らない人、どっちが得?

          入試か、国体か、両方か 人間のタイプを大きく二つに分けると、頑張れる人と頑張れない人に分類することができます。仕事でも、スポーツ・部活でも、みんなで取り組む課題でも、物事をうまく進めるために頑張るタイプの人と、基本的には人任せで積極的には頑張ろうとしないタイプの人がいます。これは「責任感」という言葉に置き換えることもできるかもしれません。 ご存じの通り(?)、私は100-0で頑張る側の人間です。困っている人がいたら、苦しんでいる人がいたら、自分がどんなにしんどくても、でき

          頑張る人と頑張らない人、どっちが得?

          「プロレス」のより良い使い方

          プロレスをまったく見たことがなく、昭和で記憶が止まっているであろう政治家や芸能人が「それはプロレスですから」と、やらせやシナリオ的な意味で「プロレス」という言葉を使うことがあります。それに対してプロレスファンが激怒するという流れが、しばしば起こっています。というわけで、今回は「プロレス」という言葉を比喩として用いる時のより良い使い方を考えていきましょう。 まず、「プロレス」をやらせやシナリオ的なたとえで使う人に対して言いたいことは、根本的な人としての考え方が間違っているとい

          「プロレス」のより良い使い方

          レジェンドに最大限のおもてなしがしたかった話

          通常トークイベントとFDトークの違い 6月14日に後楽園ホールで開催された「Fortune Dream 8」(FD8)にておこなわれた、小橋建太×スタン・ハンセンのスペシャルトークバトルのMCを務めさせていただきました。会場は大変盛り上がり、各種SNSにも多数の好意的なコメントをいただいたので、今回はこのトークバトルに臨むにあたって、私が考えていたことについて紹介していきましょう。 現在は本業の制作の仕事が「超」が5つも6つもつくくらい多忙なため、MC業は厳選させてもらっ

          レジェンドに最大限のおもてなしがしたかった話

          取材に生きる三沢さんの教え

          人間国宝、国民栄誉賞、JAXA宇宙教育センター長、大谷翔平、オリンピック金メダリスト、老舗の和菓子職人、人気バーテンダー、神社ソムリエ……etc。現在は多種多様な世界のすごい人を数多く取材させてもらう機会に恵まれています。また、パラアスリートの取材機会も多く、視覚や聴覚に障害のある選手、あるいは知的障害の選手のインタビューも数多く担当しています。 どんな世界のどんな人物が相手でも、楽しく、濃く取材ができる秘訣は、場数を踏んだことと事前に十分な準備をすること。これに加えて、大

          取材に生きる三沢さんの教え

          KAIRIはオレンジ小橋か?黒小橋か?

          ターニングポイントだったFD2 6月14日、後楽園ホールにて小橋建太プロデュース興行「Fortune Dream 8」(以下FD)が開催されます。今年もバラエティーに富んだラインナップとなりましたが、個人的に一番注目しているのは、KAIRI選手の7年ぶりのFD参戦です。対戦相手が今もっとも旬なウナギ・サヤカ選手ということもあり、ファンからの注目度も高い試合でしょう。 KAIRI選手は宝城カイリ時代の2014年12月にFD2に参戦し(2016年6月のFD3にも参戦)、女子プ

          KAIRIはオレンジ小橋か?黒小橋か?

          世界でもっとも優しい拷問の話

          ゴールデンウィークが終わり、たっぷりリフレッシュしたから頑張るぞ!と張り切る方、次の大型連休はいつだ…と指折り数える方、5月の始まりは、人それぞれだと思います。進学、就職、転職など、4月から新たな環境に突入していた方は、世間的に五月病が心配される時期でもあります。 新しい環境に入ると、覚えなければいけないことがたくさんあります。1カ月働いて(学校に行って)少し慣れたところで連休が入り、リセットされてしまった!なんて方もいるかもしれません。 覚えたことがリセットされる。これ

          世界でもっとも優しい拷問の話

          大蛇と一緒に寝た話

          明日からゴールデンウィークです。子どもたちが大きくなった今は野球やサッカーを単発で観に行く以外は出かける予定もなく、個人的には休みというよりは、平日にはできない長い原稿を集中して書ける黄金週間という感覚です。 今年のゴールデンウィークはコロナによる規制もなくなり、海外に行く方も増えると思います。というわけで、今回は私が初めて海外に行ったときの話を書いて行きましょう。 出発前のアクシデント 私が初めて海外に行ったのは高校3年生のとき。家族旅行でも修学旅行でもなく、レスリン

          大蛇と一緒に寝た話

          スポーツのチカラ

          少し時間が経ってしまいましたが、東京都スポーツ文化事業団主催「トップアスリートスポーツフォーラム」のMCを務めさせていただきました。 ゲストは野球解説者で、第1回WBC優勝の里崎智也さん、2008北京オリンピック競泳4×100メートルメドレーリレー銅メダリストでタレントの宮下純一さん。世界のトップで戦ってきたアスリートであり、現在もスポーツの最前線を取材しているお二人に「スポーツのチカラ」をテーマに語っていただきました。 私もオリンピックには出場していないものの、レスリン

          スポーツのチカラ

          両リンの歴史と「両リン学」

          昨日、Twitterで「両者リングアウト、不透明決着を見て育った世代は、プロレスを見ながら自然と思い通りにならないことへの耐性、堪え性を身につけてきた」と発信したところ、予想以上の反響をいただきました。古くからプロレスを見ている方は同じようなことを感じていたのだと知り、また、プロレスを見始めた時期により、両リンの洗礼を食らったタイミングもそれぞれで、なかなか面白いなと思いました。 今回は両リンの歴史と人生に必要な(大げさ)「両リン学」を考えていきましょう。 両リン絶滅への

          両リンの歴史と「両リン学」

          マスクなし生活に戻って気づいたこと

          3月13日以降、マスクの着用は任意となり、2020年から約3年続いたコロナ禍による強制マスク生活が事実上の終わりを迎えました。 マスク着用が個人の判断に委ねられるようになり、10日がすぎたものの、実際にはこれまで同様マスクを着用している人がほとんどです。通勤電車はもちろん、街を歩いていても、マスクを外ししている人は1割程度でしょうか。花粉症の時期ということもあって、コロナ云々以前にマスクを外せない人もいると思います。 私は花粉症ではないこともあって、3月13日からマスクな

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          2023マリノス苦戦の要因

          我が横浜F・マリノスは、開幕5節が終了して3勝1敗1分の勝ち点10。1試合平均勝ち点2は優勝ペースであり、ここまでの対戦相手が昨年2位の川崎、3位の広島、4位の鹿島(他に浦和と札幌)と上位チームが中心であることを考えると、上々の滑り出しです。それでも物足りなく感じてしまうのは、チームに求められるものがそれだけ大きくなっているということでしょう。 開幕から公式戦7試合で5勝1敗1分は悪い数字ではありません。ただ、マリノスらしい試合は1試合もなく、チームはまだまだ完成にはほど遠

          2023マリノス苦戦の要因