「食べるために稼がなくていい」ってスピとかじゃなくほんとそのままの意味。
夜です。こんばんは、山本です。表題の件です。
最近読んだ本、コチラなんですが。
中身についての感想を述べたいのではなくて。気がついたことがあって。
食べるために働く時代はとっくの昔に終わっている
狩猟採取をしないと食べられなかった時代があったからこそ、今この体がこうしたシステムになりました。
まだ昭和のはじめ頃は、戦争もありましたし、食べるものに困った時代だったと思います。
「食える時に食っとけ」
「食べ物は残すな」
だったでしょうね。働かざる者食うべからず。文字通りの時代。昭和の終わり頃になっても、小学校の給食は、食べ終わるまで『机と椅子に磔の刑』でした。(むごい…)
でも、実際はどうでしょう?そうして刷り込まれた「食べるために働く」を、みんな素直に実行しては、太ってジムに通うお金を稼いで、また食べて、飲んで、太って、結果にコミットするために数十万円払って。
食べるために働いていたはずなのに、いつの間にか必要以上に食べて太ってしまい、さらにそれを減らすためにエネルギーを多く使う環境を整えるべく、余計に働く…。
基礎代謝ってなに?
そう、思ったことはないですか?
生命体とは、エネルギー体です。
生き物は外部からエネルギー体を摂取して、体内で使える分子に分解・変換して、体内で使ってエネルギーを作り出して、命を継続しています。
基礎代謝とは、雑に言うと『生命を維持するために必要な最低限のエネルギー量』ってことらしいのです。
太る、とは、エネルギー収支のバランスが崩れて、エネルギーが余って脂肪貯金が増えた状態です。
エネルギーが余っているですって…?(前項最終段落にループw)
生きやすさが人を太らせる
狩猟採集時代と違って、今は、指先だけ動かしていても、お金というエネルギーが得られる時代です。
その恩恵にあずかった文明人が、文明人らしい生活をして生きていくのに必要な、1人あたりのエネルギー量も爆上がりしました。(電気、ガス、衣服の製造や多種多様な食物の供給に必要なエネルギー全て含む)
ただ、前項で書いたように、生命を維持するためのエネルギーは、基礎代謝量ぐらいのものなんです。
その基礎代謝量が[1,200kcal/日]ほど必要だったとして。
なので、2合ぐらい白飯(玄米でも)食っとけば、1日の命は維持できるんです。
お米1合160g。1kgから6.25合取れる。お米1kgで約2〜3日分の命になる。
お米5kg、いくらで買えるだろ?
ピンキリですが、2,000円も出せばちゃんと美味しいお米が5kg買えて、約10日以上分の命になるんです。
炊くときのエネルギーは別途必要ですが、それでも自分で畑に種を蒔いて水をやって収穫しなくても、タイミーなんかでちょいとアルバイトして2,000円稼げば、それぐらいの金額で命は繋がる計算なんです。
エネルギーの無駄遣い
2,000円で10日なら、6,000円で1ヶ月です。それだけでいいんです。まあちょっと極端ではありますが、5倍の金額にしたとて、現代社会において『食べるために必死になって働く』必要があるでしょうか?
それなのに、必死に働いて、エネルギーが余るぐらいご飯を食べて、そして太って、痩せるための色々を買うためにまた必死に働いて。
なんか、字面にしたら「何がしたいの?」って思いませんか?w
そうですね、食べ物以外のエネルギーを稼がなきゃいけなくはあるんです。
でも基本的に現代人は、もはや食べるために働いていないと言えるのではないでしょうか?
そう、命を繋ぐ為に食べているわけではないんです。
食べるために働かなくて良いだけじゃなく、そんなに食べる必要もない。
さて。生きるために必死なエネルギーは、(設定値で違うにせよ)そんなに大きくなく、しかもそれを得るためには、そんなにたくさんのお金すら必要としていないのがわかってしまった。
PFCバランス等は、やりたければやればいいぐらいの感じでしょうか。バランスよく食べられなかった時代の方が長かったでしょうから。
今は『バランスを考え多様な食物を選んで食べられる時代』というだけです。命懸けで戦わなくても、言葉どおり『飯が食える』んです。
それに、体は『対応していく物体』なので、食べているものに対応した状態に、勝手に仕上がってくれます。その状態が理想に合ってるかどうかは置いといて、体は生命を継続するために、どんな状況でもそれに適応していくんです。
食べたもので体は…
最初に誰が言ったのか『食べたもので体は作られる』。
確かにそうです。でも、『何を食べたらどうなるか』は、人それぞれ違います。
それでいて、ヒトとして体内で必要となるエネルギー体の種類は、地球上の人類はみな同じです。
気候が違えば食べているものは違います。それなのに肥満や病気は共通して起こっている。増えている。エネルギーが余るほど豊かになった世界で、食はエンタメになり、報酬系が活性化した脳が、ご褒美を求めて必要以上のエネルギーを欲する。
これが豊かさの産物。
でもこの豊かさは、かつての人々が夢見た、食べるものに困らない、未来の世界。食べられないどころか、食べ物の廃棄が多くて問題になる未来。それが今。
太っている人が痩せれば、地球の寿命が伸びる。かもw
持続可能な世界にしていくには、1人あたりに必要となるエネルギー量を適切にし、多すぎるいまのエネルギー量から、減らしていくことが不可欠だと思っています。
運動しても痩せない。
生きるために必要な基礎エネルギーはそんなにたくさん必要ない。
食べるために働くだけならそんなにお金もいらない。
人は、もう、そんなに食べなくていい、んです。
痩せたい、痩せたい、と言いながら食べるそのひとくち。それを自分の口に運び込むのに、自分以外のどれほどのエネルギーがかかわっているかと考えると、痩せる事は地球の寿命を伸ばす事につながるとも言えるなぁ、と思うのでありました〜。
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