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おかゆが登場する絵本『おかしのくにのうさこちゃん』

<あらすじ>
おかゆはおいしくて、からだにいいことはわかっているけれど、なんとなく食べたくないうさこちゃん。ああ、ここがおかしの国だったら、おいしいものばかりで、自由で、たのしいのになあ……

かわいい、かわいい、うさこちゃんの妄想ワールド!

一通りの妄想あとで、うさこちゃんはこんなことを言います。

「やっぱり がんばって おかゆを たべよう。
そうしたら いまのままの
げんきな ふつうの うさぎで いられるもの。
そのほうが ずっと いい!」

「げんきな ふつうの うさぎ」という言葉にクスッ。

うさこちゃんががんばらなくても、おいしい!と思えるおかゆ、たくさん作ってあげたくなりました。


赤、青、緑、黄色、茶色、グレー(+黒)。
いわゆる"ブルーナカラー"だけで、どんな世界も表現してしまうブルーナ作品の美しさは、さすがの一言。

お部屋に飾りたくなる一冊です。

(『おかしのくにのうさこちゃん』ディック・ブルーナ(文/絵)、まつおかきょうこ(訳)、2007年、福音館書店)


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