圧迫感とあっぱくパン
「知らない」と言えずに知ったかぶりをしがちな、我が家の7歳の娘。
家族全員で「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」を何度も諭したが、なかなかそうは思えないらしい。
そんなある日、車の試乗を終え、旦那氏と
「圧迫感が少し気になるねえ」などと話していると、辛抱たまらんな勢いで
娘「ねえ!!そのさっきから話している『あっぱくパン』ってなんなの?」
私「???」
娘「その、それは、どんなやつなの?」
私「???」
ーーー沈黙ーーー
私「あ、もしかして、パンだと思ってる?あんぱんとかそういう」
娘「うん、美味しいの?」
そう、娘は、人生初の習得したジェスチャーが『いただきます』だった、食べることを使命として生まれてきたような子だ。
初耳のパンをスルーできなかったらしい。
耐えきれず笑いながらも、知らないことをちゃんと聞けたことの素晴らしさと、そういう間違いは周りをハッピーにするから最高だ、と伝えると、その日を境に、知らないことにぶち当たった時に、ためらわず質問してくれるようになった。
あっぱくパン、いや圧迫感、ありがとう。
これも縁だから、新しい相棒として君に乗ることにするよ。
圧迫感を感じる度に、クスッと幸せを感じるだろうから。
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