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日用品は、実店舗で見て選びたい。オンラインで買いたい。私のワガママを両立する方法。

2020年の感染症の到来によって、私たちはオンラインで物を買う機会が増えた。洋服も日用品も食品も。私が住むポートランドは、1年以上にわたって街が非日常運転だから、街のお店はどこも一部開店という状況が続いているし、圧倒的にオンラインに依存している毎日だ。

オンライン購入は好きだ。なぜならサイトで、そのブランドのビジョンや、オーナーの想いなど細部を確認して共感の上で買うことができる。気が済むまで自分で調べて決断することができる(時間制限がない)。

一方で、とりわけ毎日使う日用品を選ぶ時は、実店舗での、五感を使うこと(手触り匂いや大きさ)、比較すること、セレンディピティ的な商品との出会いにも価値を置く私もいる。シャンプー、歯ブラシ、ティッシュペーパー といった日用品は、洋服と異なり、その家をその時に占有できるのは、大抵の場合には1商品だからだ(ひとり1台というものもある)。そしてなくなるまで使い切らなければならない。ゆえに選択に慎重になる。思ったよりも置き場所にスペースをとった、歯ブラシヘッドが大きかった。匂いが嫌いだった。オンラインショップで購入して届いた時に凹んだことが何度あることか。

私はいま日用品を売るオンラインショップを運営している。オンラインか実店舗かは、主婦の私としても、事業家の私としても、大事な命題なのだ。

サスティナブル活動における日用品を届けことの価値

暮らしの中で環境や地球への負荷について、みんなと考えたいと思った時、日用品をつくり届けたいと思ったから始めたオンラインショップはこれだ。

毎日使うものだから。それがちょっと環境を考えるものになったら、毎日の中で持続可能か?ということを意識する機会が増えると思ったからだ。いちばんなくてはならないものとしてトイレットペーパーを選んだのはそのためだった。

そしてトイレットペーパーのような重くて嵩張るものは、オンラインで買って届くのはとてもありがたいと、一主婦の私は思う。そしてバンブーロールは(ここは宣伝!)定期便で届くから買い忘れはないし、片手に野菜、片手にトイレットペーパーなんて苦労もないし、自分の使った量もわかるから節約にもなるから主婦としては嬉しい。竹100%ということと、定期便という仕組みで、ありがたいことに、バンブーロールは随分と皆さんの家庭に暖かく迎えていただいている。

消費者の私の葛藤。日用品はオンラインショップが便利か?実店舗で選びたいか?

一方で、主婦の私は、店頭で選ぶ機会もあったら、と思ったりもした。それは冒頭に書いたとおり、日用品だからだ。慎重派の私が顔を出すと、オンラインで買う時にちょっと怖気付くだろう(日常的には「えいやっ!」とオンラインでボタンを押すのだけど)。

そうこうしているうちに、ありがたいことに、街の小さなお店のオーナーから、気に入ったのでトイレットペーパーを売らせてください、との問い合わせがパタパタと舞い込んだのだった。私たちがなぜ竹でトイレットペーパー をつくったかを皆さんよく読んでくださっていた。素直に嬉しかった。

そうだ。私たちはオンラインショップでお客さまが遠くて知らない。でも彼ら、彼女たちは毎日、街の人や自分のお店のお客様と話して、私の知らないことをたくさん知っている。できるだけ、街の、みんなの暮らしの近くに行きたくとも、オンラインショップの小さなチームの私たちだけでは難しい。自分の店で届けたいと申し出てくれる人がいるなら、一緒に販売してもらおうと思ったのだ。

バンブーロールは日用品だから
みんなの住んでいる街で出会える機会を増やしたい。

そして、バンブーロールの「フェロー・ストア」というのを募集し始めた。もっと平たい言い方をすると、オフィシャル販売店だ。でも、もっと近しい関係がいいなぁという気持ちから「フェロー」という言葉を使うことにした。一緒に暮らしを考え、ちょっと持続可能な社会をつくっていきましょう、という思いを込めて。

フェロー ストア 募集の理由をここに転載しておく。

数十年前、まだオンラインでショッピングができなかった頃、大型のモール店やコンビニエンスストアが多くは存在はしなかった頃、街には商店街があり、小さな田舎の村には、昔から営んでいるその地域に根付いた商店がありました。暮らしに欠かせない日用品や、時には店主の趣味のような雑貨が並んでいて、ふらっと出会った人たちと街のことや世間のことを話す、井戸端会議の場にもなっていました。

2020年を経て、オンラインショッピングが全盛期。便利だし、日本全国どこにいても好きなものが手に入る時代になりました。一方で、オンラインショップという店を営む私たちは、お客さまと顔を合わす機会と、話す場を失いました。

バンブーロールはオンラインショップです。でも、日用品であるトイレットペーパーを売っています。

ひとりひとりの暮らしの中に迎えられるものだから、できるだけ暮らしと家と家族の近くにいたいと思っています。全国行脚でもしたらいいのかもしれない。でも、私たちのチームはまだまだ小さい。たくさんの持続可能な暮らしを考えている方、バンブーロールを気に留めてくださっている方、そんなみなさん全員とコミュニケーションをするだけのキャパシティがないのが現状です。

そこで、バンブーロールをお店において、お客さまと一緒に手にとって、トイレットペーパーのこと、環境のことを話す場となってくれる、まちやむらの小さなお店の運営をしている方をBambooRollのフェロー・ストアとして募集します。

ローカルの小さなお店ではなくて都会の大きなお店でもまったく構わないのだけど(笑)、店主がこだわって選んだものが並んでいる、昔ながらのまちのお店、駄菓子屋さんのような、ちゃんと店主とお客様の交流があるようなお店が好きだなぁ、という個人的な思いはある。そして1箱ではなく、1ロールで買えるようにした。

お客様も自分も(これ大事!)楽しく愉快にやっているよ!というお店の方、ぜひご応募をお待ちしています。


最後に。いま募集し始めたので、日本全国に実店舗あるよー、なんてところまで増えるまではもう少し時間がかかる。実店舗で1箱持ち帰りは難しいと思うので、1箱がいい人、買っていろいろ試すのが好きな人は、オンラインでこれまでどおりポチッとしてくださいね(笑)
※2021年6月16日現在は即日発送していますから(土日祝)、あと数ロールという時でもちゃんと届くと思います。


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