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なげいれ教室に行ってきました

ひと月くらい前なんですけど、お花のなげいれ教室に行ってきました。
二十四節気でいうと清明のころ。春の植物が満載です。

Instagramの #なげいれ タグを日夜眺めるのが趣味なのですが、見ているうちに植物にふれたくなってしまい、参加できそうな近場の教室を探して参加してまいりました。私は不真面目を絵に描いたような人間でして、花や木、草が好きだけど、華道まではやりたくないんだよな…という感じ。
ザ・にわか、です。

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最初に手に取ったお花は、バイモユリ。
憧れの植物でした。繊細。葉っぱくるんくるんなのも魅力ですね。

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モクレン。大きな枝物ですので、ほとんど先生にやってもらいました。
壺口まわりに茂っているのは何かわかりますか? カラスノエンドウです。野の草も活けてみたかったので念願叶いました。
初心者にも、とても使いやすい植物だなと思いました。カラスノエンドウは花言葉も可愛いです。「喜びの訪れ」「小さな恋人たち」…キュンとします。

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クリスマスローズ、雪柳、カラスノエンドウ。
折りしもこの時、クリスマスローズが満開の時期でした。このガラスの器に綺麗な白を合わせたかったんです。が、クリスマスローズは頭が重いお花。この器だと、難しいね、……ということで、器を変えてはどうかと提案されました。
そこで、いけ直したのが鶴首の花瓶。↓

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目の動線というか、見え方が変わりました。
器って大事ですね。

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お庭で摘んだ野草を私なりにいけてみました。
ハナニラ、ツワブキ(の葉っぱ)、オランダミミナグサ。
ハナニラの淡い藤色が好きです。「ベツレヘムの星」という異名もいい。
「繊細な世界をつくりましたね」と言われました。自分の小さな世界を草花で形にするとこうなるんだなって感じがしました。

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最後もシンプルに。エンドウとナズナ。
ナズナは昔、ハート型の葉の付いてる茎をちょっとだけ剥き、でんでん太鼓みたいにして耳元で振って遊んでました。

ちなみに写真を撮る時、古い板を敷いています(→花台/かだい)。台を使うことで格が上がる。見え方が変わるのだとか。たしかに引き締まって見える。
骨董屋さんを覗くと「謎の板」をよく売っているのですが、今まで用途不明でした。お花関係の人たちにとっては、こだわりの逸品だったのか……。
「花台はどれにしようか?」と思案するのも楽しかったです。

時の洗礼を受けて残ったものと、短い命を持つものを合わせて飾る。
花をいける文化って、すごい発明ですね。

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花をいけたら最後に「露打ち」をします。教室では霧吹きを使いました。
「野にあるように活ける」「摘んできたばかりのように見せる」ということで、花や葉に水滴を散らすのですが……良い塩梅に雫を滴らせるのって難しい〜。しかもものの数分で乾くんだが…(写真撮ってるあいだに水分が蒸発する)。
ちなみに昔は茶筅をお水につけて、パッパッと水滴をつけてたそうです。利休とかそうやってビシバシ水飛ばしてそうだよね…。

知らない分野があるって楽しいので、また参加してみたいと思います。

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