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#14 目の前にあるのだけれど、見えないもの

みなさん、こんにちは、林香代子です。

noteの方は、しばらくご無沙汰しておりましたが、

またちょこちょこと書いて行きたいと思います。

実は、以前、夫の仕事の関係で、

タイのバンコクに2014年4月〜2019年7月まで住んでいた時期があります。

当時、2人目の子供を妊娠中の頃、タイ語を教えてくれていた、家庭教師のタイ人先生がタイのおまじないを教えてくれたことがありました。

タイでは、①安産のためのおまじないとして、②お腹に注意して日々過ごせるように、という大きく分けて2つの意味で、妊婦さんは洋服のお腹のところに安全ピンをつけているんだよ。ということでした。( 由来や、いつ頃どのような経緯で始まったかなど、詳しくはわからないのですが。)

私が、タイに住み始めて2年は経っていたと思います。

その日から、カフェのレジに並ぶ妊婦さんや、すれ違う妊婦さんの洋服についている安全ピンに初めて気づき始めたのです。(タイ人の方だけでなく、欧米の方もいらっしゃいました。つけてない方も中にはいらっしゃいましたが、それでも1人か2人くらいだったと思います。)

安全ピン自体の存在は知っているので気づきそうなものですが、それまでの2年間のうちに気づかなかったことにも驚いたのを思い出します。

まさか何もくっつけたりしないのに服の上ついているはずがないと思い込んでいたから見えなかったのかもしれません。

もちろん、急に妊婦さんがその日から安全ピンをつけ始めて、私の目の前に現れたわけではなく、一定の割合で安全ピンをつけた妊婦さんはそれまでも当然いたということですが、そういう風習があると知ったことで脳がその情報をキャッチできるようにもなり、その存在に気がついたのです。

こういう風な脳の仕組みを知っていくと、面白いなあと思います。









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