山菜と葉わさびとカトルカール

大量の山菜がうちにやってきた!

同居人がもらってきたもの

「山菜は今日中に」と、帰宅してきたのが23時でした

最近夕飯は早めにとれていたのですが、ふとこんな日もあるわけで

深夜の山菜パーティー開催のはこびとなりました


山菜は天ぷらがとっても美味しいし大好きだけど、この量この時間ですから

油との相性は良いんだなと思ったので、オリーブオイルで山菜フォンデュ?ナニコレ素揚げ?

洗ってはオリーブオイルをひいたフライパンに次から次へと

ガス台の前で食べながらの調理、至高。

オススメです。キッチンキャンプ

ちょうど従姉妹からもらった岩塩セット(岩状のものの詰め合わせ・おろし金付、使うのに勇気がいる)があったので、各国の塩と岐阜の山菜のまさかのコラボレーションがなんと我が家のキッチンで

そのほかにも醤油とか生姜とか

可能な限りパターンを試しました

はあ、疲れたけど楽しかった。シンプルに博多の塩が一番美味しかったような


さて

日を空けず葉わさびがやってきました、ありがたや

以前醤油漬けをご馳走になったことがあって、とても美味しかったのであれを作りたいということでレッツトライ

①洗った葉わさびを80℃のお湯で10秒茹でる。

スピード感のある調理は苦手です

②塩で揉む

③それを密閉容器に3時間放置すると、辛味が生まれるそうです

そんな!辛味!一体どこに隠れててどのタイミングで現れるの!しかも条件付き!

不思議。

そう、不思議は楽しい。

かくしてキッチンの一角に鎮座する葉わさびの醤油漬け

なんか喋ってるようにすら思える。ぬか漬けといい、漬物は不思議。

そして今は、オーブンの中でカトルカールがアツアツもこもこと膨らんでいます

卵2個と砂糖をハンドミキサーで丁寧に泡立て、薄力粉とレモン果皮、溶かしバターをゴムベラで順番に合わせていく。180℃に予熱したオーブンで40分

ベーキングパウダーも使わないのに天に登るかの如く膨らんでいます。

卵の力

お菓子も不思議。熱との関係もおもしろいです


因みに「カトルカール」は1/4が4つという意味のフランス語で、「パウンドケーキ」の名でよく知られているお菓子。卵、砂糖、小麦粉、バターが同量でこの奇跡…計量から完成まであっという間です。綺麗に膨らむばかりでなく、甘さもちょうど良いからすごい。考えた人天才

ベーキングパウダーが無くても膨らむ訳は、「シャルルの法則」。気体の温度が1℃上昇すると0℃の時より体積が1/273増化するという、理科でやったアレ。つまり卵を泡立てることにより空気を含ませ、小麦粉のグルテンで気泡どうしを繋ぎ、バターの油分でコーティング。オーブンで熱せられることにより生地の中の空気が膨張し美味しそうに膨らみ、フワフワの食感になるというわけ。

そう

起こるべくして起きる奇跡

山菜と油の相性が良いのは、山菜に含まれるポリフェノールやビタミン類が油と合わさると身体への吸収率が上がるから

葉ワサビは塩揉みで細胞に傷がつくことにより、辛味が増幅するんだとか…なんだかかわいそう…辛味は痛み?せつない


「奇跡を起こしたければ、性質を見きわめ努力をしろ」


キッチンに佇むと、どこからともなくそう聞こえてきた。

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