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「ホワイトアスパラが美味しい」という呪縛

この時期になるとドイツのあちこちで売られるホワイトアスパラ。旬の美味しいお野菜。太陽の光をさけて、ずっと土の中で育てられたホワイトアスパラ。育てるのにものすごく手間がかかっている。

ドイツ人は、このホワイトアスパラに目がなくて、この季節になると狂ったようにホワイトアスパラを買い求めて食す。

ドイツに4年間住み、ホワイトアスパラもたくさん食べました。確かに美味しいです。

で、今、ここでひっそり呟かせてください。


目の色変えて食べるほど、美味しい?


ずっと、「わたし、グリーンのアスパラのほうが好きなんだけど」と夫には呟いていました。

でも、他のドイツ人相手に堂々と「ホワイトアスパラってそんなに美味しい? わたしはそこまでとは思わないけど!」とか、言ったことありません。ドイツ人、こわいし。(いえ、ドイツ人、いい人たちです。言い方がきついだけ。)

まあ、普通に美味しいので、普通に好きです。


イギリスに戻ってきて2年。

呪縛がとれたかのように、今なら公言できる気がしました。
だから、もう一度言わせてください。

わたし、ホワイトアスパラよりグリーンのアスパラのほうが好きーーー。



ドイツにいたら「ホワイトアスパラ美味しい」と言わなきゃいけない・・・というのは完全に思い込みだし、自分でつくった呪縛です。

でも、ホワイトアスパラ狂のひとたちに、あえて戦いを挑む必要もないから「ホワイトアスパラ、美味しいですよねー」と話を合わせておく。


で、わたし、もうドイツにいないのではっきり言っても問題ない。
私はグリーンが好きなの。

深層のお姫様みたいに育てられたホワイトアスパラは、日焼けしないで真っ白。で、ぽっちゃり太って、不健康極まりない。皮ばっかり筋があって、中はふにゃふにゃで。

ちゃんと日の光を浴びて育ったグリーンアスパラの健康美。しっかりとした歯応えと味。


はーーー。
「こっそり」ではなく「公言」できてすっきりしました。






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