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いろいろなシュタイナー学校を経験して。

私の息子たちはずっとシュタイナー幼稚園からシュタイナー学校へ。でも、親の都合やらなんやらで、シュタイナー学校ばかりですが何回も転校をしました。

転校したことで、いろんな学校の良いところも悪いところも見れたのは、教師目線でとても興味深かったです。どこの学校も完璧ではありません。どこの学校もいいところと悪いところがあります。

シュタイナー学校は1年生から8年生まで担任持ち上がりで、一人の担任の先生にずっとついていくシステムです。担任の先生はどの先生もいい先生でした。でも「一般的にいい先生」=「うちの子にぴったり!」・・・とは言えないもの。次男の先生はあたりだったけど、長男の先生はまあまあかな、ということもあります。私の子どもたちの場合、転校したことでいろんな先生に出会えたことは良かったと思っています。

学校って、結局は先生がどんな存在かが大きく影響します。だから、シュタイナー教育というベースがあっても、人間次第、先生次第。そして人間は完璧にはなり得ないから、完璧な先生なんていない。

私は、シュタイナー教育を強く求めていましたが、あまり完成度の高さは求めずにいました。だって、先生が大変な仕事だということは、私がよーくわかっています。いい先生になることがどれだけ凄いことかも。

完璧を求めていない分、欠けているところは別で補えばいいや・・・くらいの気持ちです。私が家で何かしてもいいし、専門家が必要ならお願いすればいい。自分一人でなんとかしなきゃとも思わない。その分、学校に求めすぎもしない。私も不完全、学校も不完全。それでいいじゃないか、と。笑

昨日も書きましたが、シュタイナー学校の授業は全般的に素晴らしいけど、算数・数学ではやっぱり「もうちょっと練習させてほしいな」って思うこともある。

ちなみにドイツのシュタイナー学校では、中学生用の数学問題集がありました。シュタイナー学校用のもの。中学校ではイギリスの中学校より宿題が出ていたし、宿題の提出確認も厳しかった。決してストレスになる量ではありません。それで、勉強の習慣がついたり、自己管理が少しずつできるようになりました。実際に数学の力がついたのも、数学教師(私)の目から見ていても明らかでした。ありがたかったです。


完璧ではないのは当たり前。私がシュタイナー学校の教育をひとりで息子にしようと言ってもできないのですから、それをやってくれていることは本当にありがたいことなんです。学校に感謝しつつ、学校に任せられないところは、私や他の人が補えばいい。

それでも、1回だけ、これは我慢ならん!・・・と思って転校させたことがあります。それは、シュタイナー教育の核とも言える授業「オイリュトミー」の先生の契約が切れるとき、契約更新もせず、次の先生を積極的に探しもせず、オイリュトミーの授業が一切なくなってしまったこと。これは、シュタイナー教育ではない、と激怒して飛び出しました。

子どもたちが通ったシュタイナー学校5校を振り返ってみます。それぞれに素晴らしいところがあるんです。

A校の高等部の斬新さ。
B校の小中学部の安定の信頼感。よりすぐりの先生たち。
B校の音楽部門。
C校の高等部のシステム。
D校の伝統と設備の素晴らしさ。
E校のアート・クラフト部門。付属するバイオダイナミックガーデンとその授業。

これを1つにしたら、それこそ完璧に近いのになあ。そんな学校ができたら素敵だなあ。(妄想)

決して悪いところをまとめて1つにしちゃいけない。笑


理想は高く、でも、自分の基準は押し付けず。
まあ、理想の70%くらいならOKとしよう。

肩の力は抜いていこう。




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