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フリーランス日本語教師の悩み②生徒の集中力がない(その2:授業のスピード感)

生徒の集中力が続かない、落ち着きがないときには、授業のスピード感を上げていくと、お互いに飽きたりイライラすることもなく、レッスンの時間が楽しく過ぎていきます。

授業のスピード感を上げるためには、
短い時間でひとつのことに集中する、という作業を何種類か用意し、時間内にこなしていく方法があります。
「読む」「書く」「話す」「聞く」の四技能の練習や復習、
「漢字」「単語」「文法」のような、新しい知識のインプット
「動詞や形容詞の活用を覚えるドリル」
などの中から、レッスンの目標に合うものをいくつか選ぶと、授業が組み立てやすくなります。

レッスンプラン例


授業の目的:乗り物の単語を覚え、交通手段を使った文(学校にバスで行きます。)を作れるようになる。

①(復習)ー「読む」活動:前回覚えた動詞を使った文をひらがなでホワイトボードに書き、読んでもらう。×3文
②(復習)ー「話す」活動:前回覚えた動詞を使った質問をして、答えてもらう。×3Q and A
③「単語」の活動:乗り物の単語の絵を見せて、単語を発音し、繰り返し。
覚えた!と自信がついたら、教師のヘルプなしで言ってもらう。
④「文法」ドリルA:助詞「で」を導入。バスでいきます、ひこうきでいきます、など、覚えた単語を使った短い文から言えるようにする。
⑤「文法」ドリルB:④の文に場所を追加する。
⑥「文法」ドリルC:⑤の文に主語(人)を追加する。

①~⑥の手順は、それぞれ、5~10分ほどで終わらせるようにします。
それぞれの手順が終わって集中力が続いていたら、そのまま次に進めばいいし、落ち着きがなくなってきたら、少し気分転換を。

時間を無駄にしない気分転換の例

授業中の気分や空気を入れ替えたいときに、誰にでも使える方法を自分なりに考えて準備しておくのも楽しいですね。

・日本に関する雑談:季節の行事、ニュース、アニメ、スポーツ、食べ物
→最近は地震の避難訓練の話をしたり、お正月や餅の話をしたり。
・今日の日にち、曜日、時間を言ったり、漢字で書いてみたり。
→小さな基本事項は、毎回聞いてもいいくらい。
・部屋の中にあるものを指さして、あれは何ですか?と聞いてたり。
→ぬいぐるみや、スポーツのトロフィーなど。
・ホワイトボード(オンラインでも)で難しい漢字を書いてみる
→今年は辰年。龍という漢字に挑戦させてみては!
・早口言葉を紹介する
→ナマムギナマゴメ・・・などの定型もいいですが、私の生徒が大好きなのは「午後五時五十五分」「やすいやさい」など、初級の語彙を使った言葉遊び的なもの。

オンラインレッスンは気が散りやすい

オンラインレッスンは特に、生徒がパソコンで他のことをしていたり、家族が話しかけてきたり、ペットが乱入してきたり、集中できないことが多いですよね。

だからこそ、短時間で集中できる活動を多めに用意しておきます。
画面シェアして絵や文を見せながら進め、
これを読んでください、これを見てください、と、こちらに注意を惹くように心がけると、レッスンに集中しやすくなるようです。

みなさんは、どのような工夫をしていますか?
ぜひコメント欄でアイディアをシェアしてくださいね。

その1もあります。

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