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葬送のフリーレンと共に心を知る旅にでよう!第1回

葬送のフリーレンとは

それは魔王を倒した勇者一行の”魔王を倒した後”のお話です。
千年以上生きている魔法使いのフリーレン、勇者ヒンメル、僧侶ハイター、戦士アイゼン、この4人のパーティーで10年をかけて魔王を倒しました。
フリーレンは人ではなくエルフなので時間の感覚が人とは違います。勇者ヒンメルの死からフリーレンは人の心を知る旅にでかけるのです。

©原作:山田鐘人・作画:アベツカサ/小学館


第1回の今日はフリーレンが言ったこのセリフから心を知る旅にでかけていきたいと思います。

…人間の寿命は
短いってわかっていたのに…
…なんでもっと
知ろうと思わなかったんだろう…

©原作:山田鐘人・作画:アベツカサ/小学館


これはフリーレンが勇者ヒンメルのお葬式の時に言ったセリフです。
実はフリーレンは最初涙が出ませんでした。

心が動いていなかった。。。?

というか実感が湧いていなかったんだと思います。

わかりやすく言うと千年以上生きてはいますが
人と人との関係性において感じる心は幼いまんまのように感じました。

フリーレンが泣かないのを見た他の参列者から薄情者と言われた時に出た言葉が

「…だって私、この人のこと何も知らないし…
たった10年一緒に旅しただけだし…」

初めて頬を伝う涙に自分自身で気づくんです。

そして...

「…人間の寿命は短いってわかっていたのに…
…なんでもっと知ろうと思わなかったんだろう…」

という言葉がフリーレンの心の底から感情と共に溢れ出てきました。

この物語の中でエルフの寿命は3千年らしいです。それに比べると人間の寿命は瞬きのように一瞬ですよね。10年なんてフリーレンにとっては本当に短い時間なのだと思います。

でも

その短い時間がフリーレンをここまで変える程に濃い時間だったことがわかります。

人を知ろうとすること

フリーレンは何故涙が出てきたのか?自分でもよくわかっていません。
だからその理由を知る旅に出ます。

なるべく人と関わろうとします。

それがまさにエンパシーに通じるなぁと私は感じています。

相手を知ろうとする気持ちは、相手に興味がなければわいてきません。

人と人との関係性、その中で生まれる感情
割り切れない人間らしい想いや願い

私は数年前まで人と深く関わることを避けて生きてきました。
関わる上での感情の起伏や心の揺れに耐えられなかったのだと思います。

その時の私は心が波立たないことが何よりも大切でした。

それには誰とも深く関わらないようにすることが大事だった。

しかしある時気づきました。
それだと何も感じない、苦しみも悲しみも感じないということは喜びも感じてなかったのです。
だんだんと自分が何に喜び、何に悲しむのかも忘れていきました。

気づいた時に私は半分の自分で生きていたのです。

なんとなく可もなく不可もなく生きてきた人生は
自分を生きている感覚がしませんでした。

世の中を上手く生きていこうとする術が
私に生きづらさを与えていた

それに気づいた時

『自分と向き合うこと』
『他者と向き合うこと』

を私は決めたのです。

自分の中から出てくる悲しみも苦しみも怒りも嫉妬も自分の心からの叫びとして受け止め向き合いました。

人との関わりを避けるのではなく
感情が動いた時には自分の内側を見るようにしました。

何に私の心は動いているのか?

私の心はこんなにも豊かでこんなにも感じている!

そして私だけじゃない、この地球上の人みんな
同じように感じて生きているのだと
もっと他者を知りたいと思ったのです。

自分を知ること、他者を知ること

他の人を全部理解することはできないことはわかっています。
だからこそ他者を知ろうとする姿勢を続けていきたいし
それは人としての可能性を秘めていると感じるのです。

私は「自分を相手を知ろうとすること」をあきらめない


このnoteを書いた人
おかよん(X:旧Twitter)
一般社団法人日本エンパシー協会事務局長であり一児の母。学童保育の職員として勤務し、日々子どもたちの心の声を聴いている。
エンパシーと出会い、自分の心の奥深くに触れ感情を迎えにいく経験をしてから自分自身の願いに繋がる体験をする。
いらない人なんていない、生まれてきて良かったのだと心から思える世界を創りたい』その経験から2021年9月に設立された日本エンパシー協会創設メンバーとして活動。現在は共感者として共感者講座の実施、ファシリテーター、協会の運営として仲間とともに共感を拡めている。

X(旧Twitter) https://twitter.com/okayo31

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