石川佳代

2006年より、故・蜷川幸雄率いる55歳以上限定劇団「さいたまゴールド・シアター」参加…

石川佳代

2006年より、故・蜷川幸雄率いる55歳以上限定劇団「さいたまゴールド・シアター」参加。2016年より庭劇団ペニノ「地獄谷温泉 無明ノ宿」(第60回岸田國士戯曲賞受賞)出演など、ゴールド・シアター以外の活動も。元財団職員。現キャリア・カウンセラー

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  • 老年で女優になった母と、中年で小説家になった娘

    • 9本

    2006年から蜷川幸雄率いる「さいたまゴールド・シアター」のメンバーとなった母と、2017年に新潮社「女による女のためのR18文学賞」大賞&読者賞を受賞した娘の往復書簡

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母から娘へ 8/13 年下の先輩の死

 書評が2つ載って、発売2ヶ月以上がたってもまだ店頭に並べてくれている書店があるなんて有難いですね。  ダルカラの「1961年:夜に昇る太陽」は、双葉町長や東京電力が、原発建設予定地の農家に土地売却の直談判に来る場面が秀逸でした。演出の谷さんによれば劇中のセリフは取材に基づくほぼ事実だそうです。事前情報もなくああいう風に迫られれば、原子力に関する知識が乏しい、私たちのような一般人は、同意せざるを得ないでしょう。  先日とても悲しいことがありました。3年前の初演以来、庭劇団

    • 母から娘へ 6/4:君はダルカラへ行きたいか?

       先月20日に千秋楽を無事迎え、私にとってのハレの日が終わり、再びケの日が始まりました。  これでゆっくりできるかなと思った翌朝6時半、次女・Mちゃんの電話で起こされました。公演中は無理だから、終わったら手伝いに行くねと約束してたのすっかり忘れてた。  23日は川越、24日は所沢での就労支援セミナー講師で仕事に出かけ、あっという間に日常生活に戻っちゃいました。キャリア・カウンセラーの仕事+ばあば稼業+仕事のない日はピースボートセンター東京のボランティア・ワークという目下の私の

      • 母から娘へ 5/15

         岩井秀人構成・演出のさいたまゴールド・シアター番外公演「ワレワレのモロモロ」が10日に開幕しました。12日はHさん共々観に来てくれてありがとう。本編と、蜷川さんの稽古写真の展示や徳永京子さんたちのアフター・トークはどうでした?  出版デビューと芝居の初日……わからないけれど「一人でも多くの人に見てもらいたい」気持ちは共通するのではないでしょうか。でもね、キャストの時も舞台初日は「さあ始まるぞ!」と身の引き締まる思いがしますが、今回の演出助手としての初日は、その比ではないほ

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