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「なぜデザイナーは実装のことを考えてデザインを作るのか?」と聞かれたので、色々と考えてみた。

渋谷でデザイナーをしています。福田です。
気付いたら新卒3年目。所属するチームでは後輩の人数の方が多くなりました。

最近、後輩のひとりに良い質問をしてもらったので、今回はそのことについて書きます。
(※この記事は後輩へ向けたメッセージ的なものです)

なぜデザイナーは実装のことを考えてデザインを作るのか?

「なぜデザイナーは実装(エンジニア)のことを考えて作るのですか?それは、どれだけ良いデザインをしても実現不可能だと意味がないからですか?」
先日、チーム配属されたばかりの後輩に聞かれた質問です。
良い質問だなぁ…きちんと答えたい!と思いました。

以下、自論ですが原文ママ回答した内容を書きます。

〇〇(後輩)の言う通り、デザインしたところで実装出来ないものだったら意味ないから、ということに尽きるなぁ‥と思う。
良いものをコストをかけずに早くユーザーに届けるのが、ものづくりをする人にとって一番重要なこと(QCDの話)。
そのために、デザイナーは出来ることをする。
それは実装のことを考えて作ることで手戻りを無くすことだったり、コミュニケーターになることだったり、短時間でPDCAを回すことだったりするんじゃないかな。

じゃあ、デザイナーは実装を勉強しなきゃいけないのか?

正直、この問いへの回答はまだ見つかってません。

ただ、一年目の私は「強いデザイナーになるためにコーディングを勉強する!」と意気込んでいました。
何故、私がそう考えたのか?以下からも自論を展開していきます。

前提として
デザイナーとして、アウトプットするための引き出し(バックグラウンド)は多い方が良い。選択肢が増えると、必然的にアウトプットの質も上がる。

じゃあ何でコーディングなのかという話
デザイナーの引き出しというのは、色彩感覚だったり著作権法だったり、陶芸やアートだったり…色々あると思います。一見関係ないような世界史や数学だって、ときにはデザイナーの引き出しになり得ます。
引き出しは何でも良いと思うし、身につければ身につけるほどアウトプットの幅は広がるんだと思います。

しかし、「Webプロダクト」のデザイナーにおいて、アウトプットに直結する引き出しのひとつがコーディングだと私は思っています。
というのもWebプロダクトは、デザインをしたらその後には必ずコーディングという工程が待っています。
デザインするという工程の前後を理解することで、アウトプットの質をぐっと上げられる。そんなことを考えて、私はコーディングを勉強していました。

リリースまでの工程

最後に

コーディングはひとつの選択肢って考えて良いんじゃない?
と、私は思います。(これだけ自論を展開しておいて…)HTML・CSSを書ければ良いのか、サーバーサイドまで理解するのかは人それぞれです。
それに、私の尊敬する大学の教授も、デザイナーさんも「コーディング経験は無い」と言ってましたし…。
デザイナーとして強くなるために、増やす引き出しのひとつがコーディングなだけで、デザイナーは必ずコーディングしなきゃいけないってわけじゃないんですよね。

だから、強いデザイナーになるために今の自分が身につけたいスキルを常に考えていきたいです。そして、後輩と一緒に強強デザイナーになれると良いな~って思いました。おわり。

読んでくださりありがとうございます。大学時代にやっていた陶芸が恋しいので、サポートして頂いたお金は、信楽粘土を買う代金にあてる予定です。